夏の甲子園、沖縄尚学は14日の2回戦で徳島・鳴門高校と対戦し3-0で初戦に続く零封勝利。3回戦に駒を進めました。学校通算甲子園30勝、その先の「夏の日本一」を目指す沖縄尚学には、兄弟でベンチに入り主力として活躍する2人がいます。

バットコントロールに優れ、打線の主軸を務める、チームの副キャプテン新垣瑞稀と、2年生投手、新垣有絃です。2人は野球好きだった家族の影響で、同じ時期に同じチームで白球を追いかけ始めました。

▼兄・瑞稀
「兄弟で一緒にプレーできるのは嬉しいけど、やっぱり試合になるとちょっと緊張します」

学年は一つ違い。小学校から同じチームでプレーしてきた2人は投手と野手。プレースタイルや性格も全く違う兄弟は、グラウンドだけでなく、祖父の盛義さんが自宅の庭を改造した手作りの練習場でも共に汗を流してきました。

――何時くらいまでやっているの?

▼兄・瑞稀
「(夜の)10時とか10時前くらいまでやっています、ネットを作ってくれたから自分たちも上手くなれることができた」

タイムリー2塁打を放つ宜野座

▼宜野座恵夢
「(先発の新垣が)少し緊張していたので、どうにか1点ほしいという思いで打席に立った」

援護をもらった新垣有絃は、2回以降立ち直り、キレのあるボールで鳴門のスコアボードに0を並べます。

6回からは、同学年のエース、末吉良丞にスイッチ。8回には兄・瑞稀も、1塁の守備で好プレーを見せ、チームを盛り立てます。

【9回表】
緊迫した投手戦は、最終9回に2点を追加。

突き放した沖縄尚学が、2年ぶりのベスト16入りを決めました。

▼瑞稀・有絃
「(守備で)後ろから見ていてピンチもあったけど、粘り強く投げていたので良かった。(祖父にも)2人とも頑張っている姿を見せられた」「一番長い夏に、瑞稀と一緒に出来たらなと思います」

沖縄から、甲子園へ―。兄弟で挑む特別な夏はこれからも続きます。

勝った沖縄尚学は次戦、ベスト8進出をかけ、17日(日)の第1試合で3年前の優勝校、仙台育英と対戦します。

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