「SoftBank ウインターカップ2025」女子の準決勝第1試合、桜花学園高校(愛知県)と八雲学園高校(東京都)の一戦が12月27日に東京体育館で行われ、桜花学園が77-71で勝利し、4年ぶりの決勝進出を決めた。
八雲学園は初の決勝進出にあと一歩およばなかった。
明日28日の決勝は、桜花学園と、3連覇中の京都精華学園高校(京都府)を破り初優勝を狙う大阪薫英女学院高校(大阪府)との組み合わせとなった。
桜花学園は前日に行われた準々決勝でイシボ・ディバイン選手(3年生)が負傷し、この試合は欠場となった。
第1Qは、その影響もあってか高さではなく、ドリブルやパスワークから得点を狙う。
中でも、主力を欠く桜花学園ではあったが2年生エース、勝部璃子選手が3ポイントを決めるなどの活躍で得点を重ねた。
一方、八雲学園は186センチのテウ・アダマ選手(2年生)の高さを活かした攻撃を見せた。
両チームのゴールへのアプローチに違いが見られた中、桜花学園が25-14とリードして第1Qを終えた。
第2Qに入っても桜花学園の司令塔、竹内みや選手(2年生)のドリブルからのレイアップシュート、3ポイントや視野の広いパスなどで、着実に得点を重ねる。
食らいつく八雲学園は、第1Qと同様にアダマ選手の高さを活かした攻撃を仕掛けるも、桜花学園の守備に苦しめられ、得点差を縮めることができない。
第2Qも桜花学園がリードを守り、44-30で終えた。
試合の折り返しとなる第3Qを前に、桜花学園はハーフタイムで、八雲学園の高さへの対策を話し合う場面が見られた。
その八雲学園の高さが、桜花学園に脅威を見せ始める。
八雲学園のアダマ選手が第3Qだけで16点を決め、リバウンドでも存在感を放つ。
得点差を一桁まで縮め、八雲学園が徐々に試合の主導権を握る。
一方、桜花学園も山田桜来選手(3年生)が相手陣内でボールを奪ってシュートを決めるなど、主導権を渡さないプレーを見せるも、第3Qを終えて61−52と桜花学園はリードを縮められ、運命の第4Qを迎える。
勝負の第4Qは、桜花学園が第3Qから勢いに乗る八雲学園のアダマ選手を中心とした攻撃に押され、リードを縮められていく。
そして、試合時間が残り3分を切ったところで、アダマ選手に逆転ゴールを決められ、70-71となり、八雲学園の応援席に大歓声が上がる。
しかし、インターハイを制した桜花学園が地力の差を発揮する。
フリースローで同点に追いつくと、水林夢翔選手(2年生)が勝ち越しシュートを決めて、決勝進出を手繰り寄せる。
その後も、勝部選手や濱田ななの選手(3年生)がシュートを決めてリードを広げ、アダマ選手を中心に粘る八雲学園を振り切り、77-71で桜花学園が4年ぶりの決勝進出を決めた。
「あと一戦(決勝)を桜花らしく相手というよりも、自分たちのバスケットを40分間徹底し続けたい」
敗れた八雲学園は、今大会最多得点(準決勝時点)となる50得点を決めたアダマ選手を中心に、最後まで食らいついたが、初の決勝進出とはならなかった。
八雲学園の松崎菜緒選手(3年生) 八雲学園 松崎菜緒選手(3年生)「第3Qから八雲らしい走るバスケットを体現できて追い詰められた。
日本一を目指していたから悔しい部分はあるが、メインコートでたくさんの応援がある中で試合ができてうれしかった」
逆転を許す苦境を乗り越えて勝利をつかんだ桜花学園は、28日の決勝で、準決勝第2試合で3連覇中の京都精華学園を破り初優勝を狙う大阪薫英女学院と対戦する。
両校は今夏のインターハイ3回戦でも顔を合わせており、その際は桜花学園が勝利を収めた。
4年ぶりの冬の女王復活か、リベンジを果たして初の女王誕生か―注目の一戦となる。
【放送予定】
■男子決勝
12月29日 (月) 午後1時 ※テレビ朝日系列にて生中継
■女子決勝
12月28日 (日) 午後0時 ※BS朝日にて生中継
■熱冬!高校バスケ デイリーハイライト ※一部地域除く
12/23(火)〜29(月)放送 【テレ朝バスケHP】
https://www.tv-asahi.co.jp/basketball/wintercup/2025/
【テレ朝スポーツYouTube】
https://www.youtube.com/@tvasahi_sports ■高校バスケ 日本で一番熱い冬〜SoftBank ウインターカップ直前SP〜
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※TVerで2026年1月14日まで視聴可能 広告
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