日本スケート連盟は28日、全日本選手権終了後に来年2月に開催されるミラノ・コルティナオリンピックの男女日本代表14人を発表した。髙木美帆(31、TOKIOインカラミ)は3大会連続4度目、吉田雪乃(22、寿広)は初代表となった。男子は森重航(25、オカモトグループ)、新濱立也(29、高崎健康福祉大職)はともに2大会連続の五輪となった。

髙木は11月のワールドカップ(W杯)第2戦の女子1500mで2位に入ると、12月13日の第4戦女子1500mで今季初優勝し、14日の第4戦2日目でも女子1000mでV、1500mと合わせて大会二冠を達成し、3大会連続4度目の五輪出場を決めた。髙木は22年北京五輪で4つのメダルを獲得し、女子五輪選手歴代最多の通算7つのメダルを獲得しており、ミラノ・コルティナ五輪で自身の記録更新に期待がかかる。

髙木は「代表ユニホームを身にまとって、身が引き締まる思いです」と話し、「本番まで残り日数が少ないので、一日を大切にしながら、自分の目指し続けてきたゴールにたどりつけるように全速力で向かっていきたい」と力強くコメントした。

女子500mで今季ワールドカップで初優勝し、全日本選手権も制した吉田雪乃(22、寿広)が同種目で初の五輪代表入りを果たした。吉田は1000mでも全日本選手権2位に入り、500mと1000mの2種目での代表入りとなった。

男子では2大会連続で森重航(25、オカモトグループ)が代表入り。全日本選手権(26日)では男子500mで34秒36の大会新記録で優勝。前回大会の北京五輪では銅メダルを獲得している。

新濱も2大会連続2度目の代表入り、今年4月、トレーニング中に交通事故に遭い、顔面を骨折し、顔の整復手術を行った。妻は女子カーリングのロコ・ソラーレの吉田夕梨花(32)。妻は最終予選代表決定戦で敗れたが、夫がミラノ・コルティナ五輪の切符を手にした。「やっとスタートラインに立てたかなっていう思いで一杯です」と喜びを口にした。

【ミラノ五輪日本代表 一覧】

■男子(7人)
森重航(25、オカモトグループ)
新濱立也(29、高崎健康福祉大職)
倉坪克拓(24、長野県競技力向上対策)
野々村太陽(24、博慈会)
佐々木翔夢(19、明治大)
山田和哉(24、ウェルネット)
蟻戸一永(23、ウェルネット)

■女子(7人)
髙木美帆(31、TOKIOインカラミ)
吉田雪乃(22、寿広)
佐藤綾乃(29、ANA)
堀川桃香(22、富士急行)
野明花菜(21、立教大学)
山田梨央(28、直富商事)
稲川くるみ(26、光文堂インターナショナル)

*写真は左から森重航選手、髙木美帆選手

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