相撲を題材にした芸術作品を紹介する展示会「芸術と相撲」が、1月11日から国技館の相撲博物館で開かれる。明治期を代表する岐阜県出身の画家・山本芳翠(ほうすい)(1850~1906)や作家火野葦平(1907~60)の色紙などが展示される。前後期で一部展示を入れ替え、後期は4月14日まで。

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 山本は、国の重要文化財「裸婦」などで知られる。山本の「相撲図」は、1884(明治17)年の天覧相撲で大熱戦となり評判を呼んだ初代梅ケ谷と大達の取組をリアルに描いている。今年、修復作業が終わったばかり。相撲を描いた洋画としては最初期の作品という。火野の色紙は1959年、応援していた栃錦が優勝を決めた際に書かれたものという。

 12月に2日間開かれた日本相撲協会の財団法人化100周年を記念する展示会にも二つの作品は出品された。

 これに先立つ12月23日、日本相撲協会は100周年の記念式典を国技館で開催。幕内力士や協会員と招待客の計約800人が出席した。八角理事長(元横綱北勝海)は式辞で「公益法人として公明正大に協会を運営し、多くの相撲ファン、お客様の目線を大切にしながら真摯(しんし)にこたえて参ります」と述べた。

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