レスリングの元日本代表で五輪3連覇の吉田沙保里さん(42)が、ギネス世界記録の“殿堂入り“を意味する「ギネス世界記録 ICON(アイコン)」に認定され、都内で認定証の贈呈式が行われた。
オリンピック™ではアテネ・北京・ロンドン大会で3連覇。世界選手権も2002年から2015年まで13連覇を達成し、“霊長類最強女子”と呼ばれた吉田さん。その快挙からレスリングに関わる4つのギネス世界記録のタイトルを保持している。
ギネスワールドレコーズジャパン広報部によると、「ギネス世界記録ICON」とは記録の達成だけでなく、分野の枠を超えて世界中に驚きや刺激を与えた偉業を讃えるもので、今年70周年を迎えたことを機に「殿堂」という名称を「ICON」に改めたという。過去に殿堂入りしている車いすテニスの国枝慎吾さんに続き日本人では2人目の快挙となった。
新たな称号を手にした吉田さんは「こういうゴールドの(文字が)入ったICON認定書をいただきまして本当に嬉しいです。やっぱりゴールドが一番いいなっていうふうに改めて実感しました」と笑顔を見せた。
そして「目の前の自分の目標を達成したい、金メダルが欲しい、オリンピックで勝ちたいという気持ちだけでずっと続けてきて。休まず毎年やってきたからこそ、最後に(このような)記録がついてきてこういう形になったと思う。目の前のものを一つ一つクリアしていくことが大事だったんだなと改めて感じています」と振り返った。

吉田さんが引退した後も日本の女子レスリング界は、東京、パリとオリンピックでは金メダルラッシュ。日体大の藤波朱理選手(21)といった後輩たちが後に続く活躍を見せている。
数々の記録を破ってくれる後輩ができてほしいかとの質問には「それはもう(記録を)残したいですよね、私が死ぬまでは。知らずにそのまま死んでいきたい(笑)という気持ちもどこかにありますけど、それ以上の記録を作れる選手が出てきたらすごいことなので応援したい」と、後輩たちにエールを送った。
レスリング以外にもテレビ番組の収録でギネス世界記録を2つ手にしている吉田さん。新たな記録に挑戦したいかと尋ねられると「今、ゴルフにハマっていて。ゴルフで何か挑戦できたらいいなとは思います。スポーツ出身なので動く系が得意かな」と、意欲を見せていた。
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