北海道千歳市で毎年6月に開催されている「千歳JAL国際マラソン」が、クマ出没の影響で2026年は中止することが決まった。コロナ禍での中止はあったが、クマ出没の影響による中止は初めて。

 大会は45回の歴史があり、フルマラソンなどの部がある。新緑の季節に原生林に囲まれたコースを走れるとあって、前回は7400人がエントリー。道内では指折りの人気大会として知られている。

 ただ、豊かな森林とクマ出没のリスクは隣り合わせだ。

 実行委員会よると、前回大会の10日後、スタート地点がある青葉公園付近でクマとタクシーの衝突事故が発生。翌日には付近の住宅の庭先でクマの足跡が発見された。

 次回開催に向けて協議を進める中で、「これまでとは違った次元に入ったと言わざるを得ない」と判断。クマとランナーとの不測の遭遇の回避やスタッフの安全確保などの観点から、8日、現コースでの大会開催は難しいと決定した。

 今後は、来年の再開をめざして検討する。クマ対策の専門家との連携やコースの草刈りや定点カメラでの確認など、安全確保に向けた調査研究を進めたいという。

 事務局の担当者は「苦渋の決断だった。この提案に至った事情をご理解いただき、今後とも変わらぬご支援をお願いします」と話している。

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