ドイツ出身のGKが、流暢(りゅうちょう)な日本語で宣言した。
「(ホームの)等々力を要塞(ようさい)にしよう」
- 手続きは全てドイツ語 川崎の伊藤達哉が語学習得に多用したフレーズ
10日にあったサッカー・J1川崎フロンターレの新体制発表会。
ファジアーノ岡山から加入したGKスベンド・ブローダーセンは、まっすぐ前を見てあいさつした。2021年東京オリンピックのドイツ代表にも選ばれた28歳だ。
ともに登壇した緊張する新人を横目に、あいさつでは冗談も交えた。
「さっき、この部屋に入ったときに僕のいすが無くて……」
当初、壇上で座るはずのパイプいすが、隅に置かれて見つからなかった。それを引き合いに、「僕のことを忘れたと思った」とおどけた。
通訳をつけないのは今季からだ。
「サッカーに関しては問題がない。チームのコミュニケーションでも通訳がなかったから、今年からチャレンジします」
ドイツのザンクトパウリから、21年に横浜FCへ加入した。移籍した岡山ではチーム初のJ1昇格に貢献。来日以来、アニメや漫画、テレビで日本語を学んできた。
23年に結婚した日本人の妻の影響で、ハマったのはバスケットボールの漫画「スラムダンク」。
「こんなにめっちゃ読むと最初は思っていなかった。でも面白かったから全部読んだし、映画も見に行った。日本の文化が好きになったから、日本語がうまくなっている」
これまでJリーグでは、J1とJ2のはざまのチームにいた。J1で4度タイトルを取った川崎で、新たな挑戦が始まる。
「今までは残留争いのチームだった。これからは昇格……、あ、まだ昇格が頭に残っていた。優勝をめざすチームに来てうれしい」
巧みに日本語を操る、頼もしい守護神候補だ。
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