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撮影に応じる準優勝の中村直幹(右)と3位の二階堂蓮=小林一茂撮影

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は17日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場(HS137メートル)で個人第17戦があり、中村直幹(なおき)(フライングラボラトリー)が263.6点で自己最高の2位に入った。1回目に134メートルで4位につけ、2回目に132.5メートルを飛んで順位を上げた。個人戦では3季ぶり2回目の表彰台となった。二階堂蓮(日本ビール)は3位、小林陵侑(チームROY)は5位。ドメン・プレブツ(スロベニア)が285.7点で今季8勝目を挙げた。

 佐藤幸椰(雪印メグミルク)は16位、内藤智文(山形市役所)は22位だった。

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「第3の男」中村

 大倉山から実家までは数キロしか離れていない。少年団の頃から飛び慣れた台とあって、中村は冷静だった。

 4位で迎えた2回目。気象条件は1回目の向かい風から不利な追い風に変わっていた。「アプローチ姿勢でぶれない」。自らに言い聞かせた。

 スムーズに飛び出すと、132.5メートルで着地。会心のジャンプに両腕を突き上げる。自己最高の2位に「2本とも良いジャンプができた」。

 日本のエース小林陵と同学年の29歳は、実業団に所属していない。起業して自力で活動費を集めてきた。北京五輪後に拠点を海外に移し、昨秋からはスロベニアに住んでいる。他の日本勢のような長距離移動の負担をなくし、試合の合間は自宅でリラックス。全ては「(小林)陵侑に勝つため」だ。

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観客に手を振る準優勝の中村直幹(左)。右端は3位の二階堂蓮=小林一茂撮影

 世界の強豪にも物おじせず、英語で積極的に話しかける。W杯個人総合首位を独走し、この日優勝したプレブツとは遊び仲間だという。

 小林陵、二階堂の陰に隠れがちな「第3の男」といえる存在。だが、「(2人に)負けないよう、ひっそりと(表彰台を)狙っている」。久しぶりの故郷での試合で輝きを放った。

新婚の二階堂は妻の前で雄姿

 日本の「二枚看板」に成長した二階堂が3位に入った。昨季まで一度もなかった個人戦の表彰台は、これで5回目。札幌ジャンプ少年団の先輩である中村とともに表彰台に上がり、「(小林陵と)独占したかったが、そううまくはいかない」。今月に結婚したことを公表してから初の試合。応援にかけつけた妻の前で「良い姿を見せられた」。

 5位の小林陵 「1回目はタイミングのミスがあったが、最悪ではなくて。(2回目に)修正できたし、良い試合だった。明日は良いジャンプをしたい」

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