1月7日(水)、桐蔭学園(神奈川)の3連覇で幕を閉じた第105回全国高校ラグビーフットボール大会。その決勝戦から2週間あまり、高校ラグビーは、はやくも新シーズンに向けて熱い戦いが始まっています。
近畿各地で行われている近畿大会出場を兼ねた新人大会も佳境、1月24日(土)には兵庫で2つのブロックの決勝戦が、翌日の25日(日)には、京都で決勝戦と3位決定戦が行われて、それぞれの近畿大会出場校が決定しました。
京都工学院vs.京都成章 シード権と“京都1位の座”かけて両雄が激突

京都大会の決勝は、準決勝を圧倒的な強さで勝ち上がって近畿大会の出場権を獲得した京都工学院と京都成章の両雄が激突。近畿大会でのシード権はもちろん、京都1位へのプライドをかけてぶつかり合いました。
小雪が舞う中始まったライバル同士の対決。前半は、去年の京都大会決勝の雪辱に燃える京都工学院が押し気味に試合を進めます。

(画像:京都工学院・田中琉翔主将)
今シーズンのキャプテンを務める田中琉翔選手のトライで先制すると、さらにPGを加えて8対0とリードします。「11月9日に(京都成章に)負けてから、ここで借りを返そうとみんなで話をしてきた。前半から全員が体を張って前に出る攻撃といいディフェンスができた」と田中主将が話したように、気迫十分の攻撃と全員がしっかりと前に出るディフェンスで前半を8対0で折り返すと、後半開始直後にも得点を加えて15対0とリードします。
一方、花園での決勝戦を戦ってからわずか18日。新チームとしての活動は始まったばかりの京都成章。大事な場面でラインアウトが乱れるなど、セットプレーが安定せず、なかなかチャンスをものにすることができません。
それでも、15点のリードを許した後半19分、FL・増田穂月選手を中心とした京都成章らしい鋭いタックルからチャンスをつかむと、素早いパス回しからこの試合初めてのトライ。ゴールも決めて15対7と詰め寄ります。
「毎週チームの練習にきてくれた3年生の後押しがあった」京都工学院が昨秋のリベンジ果たす

しかし、追い上げられても京都工学院は落ち着いていました。勢いに乗った京都成章が、自陣からでも思い切って攻めようとするところを集中力の高いディフェンスで大きなチャンスをつくらせません。さらに、伝統校の10番を任されたSO・小西稜晴選手の左足から繰り出される伸びるキックで確実にエリアを確保していきます。
そして後半28分には、敵陣の深い位置からFWで連続攻撃をしかけてダメ押しのトライ。20対7として勝負を決定づけました。
京都成章も試合終了間際に1トライを返しますが、反撃もここまで。京都成章に一度もリードを許さなかった京都工学院が、去年秋の大会のリベンジを見事に果たして、京都1位で近畿大会のシード権を獲得しました。

京都工学院・大島淳史監督が「3年生が見守る中でよく雪辱を果たしてくれた。3年生は、(花園の予選で)敗れた後も、毎週チームの練習にきてくれた。その(3年生の)後押しがあったからこそ、今日は相手を上回ることができた。近畿大会では、京都1位というプライドを持って優勝を目指して頑張りたい」と話すと、敗れた京都成章・関崎大輔監督は「チームの仕上がり具合を考えると、40点ぐらい(差を)開けられると思っていたが、選手たちがよく頑張ってくれた。この差なら十分挽回できると思っている。近畿大会に向けて、自分たちの課題や武器を整理して、さらに強化を重ねていきたい」と、近畿大会での雪辱を誓いました。
決勝戦に先立って行われた3位決定戦では、同志社が26対14で洛北を下して近畿大会の出場権を獲得しました。
地元京都で2月中旬から開催される近畿大会では、京都工学院はシード校として2回戦から、京都成章と同志社は1回戦から登場します。
兵庫県は報徳学園と関西学院が出場権獲得
(画像:関西学院・鈴木大裕主将)
そのほか、1月24日(土)に行われた兵庫大会では、報徳学園と関西学院が近畿大会の出場権を獲得しました。1月1日(木・祝)に花園で全国大会の3回戦を戦った後、新チームを結成したばかり、まだまだ成長途上という関西学院・安藤昌宏監督が「勝利することはできたが、課題もたくさん見えた大会だった。近畿大会で強いチームと戦えるのは貴重な経験、まだ時間は十分あるので、ひとつひとつ課題を修正して、チームの方向性を定めて強みを積み上げていきたい」と話しました。
新チームのキャプテンに就任した鈴木大裕選手は、「ボールを動かすことで得点はできたが、それだけでは力のあるチームには通用しない。今年のスローガンは『翔(しょう)』。去年を越える、よりを高い場所にいくという想いも込めて『翔(とぶ)』の文字を全員で選んだ。横のつながり・団結力と全員でしっかり前に出るという熱い気持ちをもって近畿大会に臨みたい」と語りました。
大阪では、同じ週末の1月25日(日)に準決勝が終了。1月31日(土)に準決勝を勝ち抜いた6校による近畿大会の出場権をかけた各ブロックの決勝戦が行われます。
試合結果と今後の予定
*第77回 近畿高校ラグビー大会・京都府予選
決勝 京都工学院 20-14 京都成章
3位決定戦 同志社 26-14 洛北
(京都工学院、京都成章、同志社が近畿大会の出場権を獲得)
*第77回 近畿高校ラグビー大会・兵庫予選ブロック決勝
Aブロック決勝 関西学院 60-14 科学技術
Bブロック決勝 報徳学園 112-0 神戸
(関西学院、報徳学園が近畿大会の出場権を獲得)
*第77回 近畿高校ラグビー大会・大阪府予選決勝組み合わせ(1月31日)
Aブロック 東海大大阪仰星 対 関大北陽
Bブロック 大阪桐蔭 対 近大附
Cブロック 常翔学園 対 興国
(それぞれの優勝チームが近畿大会の出場権を獲得)
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