「不思議と、傷一つないんですよね。血の一滴も流れていない。まるで誰かが途中で陵平を…抱えて静かに下ろしてくれた。そんな感じでした」
沖縄県立コザ高校の教職員たちを前に、息子の最期を語ったのは、自死遺族の大貫隆志さん。2000年に、息子の陵平さん(当時中学2年)が自殺しました。
コザ高校では5年前の1月、空手部の主将を務めていた男子生徒が、顧問から理不尽かつ強烈な叱責を受け自殺する事案がありました。
大貫さんは、この男子生徒の命日を前に行われた教職員研修に招かれ、再発防止への思いを訴えました。
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「お菓子を食べた」長時間指導、密告の強制
2000年当時、学校でお菓子を食べたことを咎められた陵平さん。
生徒9人が会議室に集められて教員12人から約1時間半の指導を受け、他にも食べた生徒がいないか密告を強制されました。
臨時の学年集会で、生徒全員の前で決意表明をするよう伝えられた夜、陵平さんは自殺しました。

自死遺族 大貫隆志さん:
「指導の行き過ぎはなかったってよく言いますよね。学校での事件事故の時ね。でもね、過剰なストレスがかかった時に、瞬間的に子どもが命を絶ってしまうということを、私は後々いろいろなデータから気づくようになりました」
「黙とう…」
今回大貫さんが登壇したのは、2021年1月30日、当時コザ高校2年生だった空手部主将の息子を亡くした母、みかさん(仮名)からの、たっての依頼でした。
自死遺族・みかさん
「今年はどうしても教職員に向けて届けたい、大貫さんの今の気持ちを」
生徒指導により追い込まれた子どもの自殺を「指導死」と名付け、学校での指導死やいじめ、体罰などをなくすための調査研究を行う大貫さん。
・ひどい孤立感
・自分に対する無価値感
・苦しみが永遠に続くという思い
・自殺以外の解決方法が浮かばなくなる心理的な視野狭窄…
こうした思いから、自殺に追い込まれる子どもたち。学校の不適切指導も、その心理を増幅させると指摘します。
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