女子個人ラージヒルを終え、母信子さんの写真に触れる丸山希。右は父守さん=プレダッツォ(共同)

 ミラノ五輪スキー・ジャンプの丸山希(27)は、銅メダル2個で今大会を終えた。亡き母の思いを胸に飛び続け、初めて挑んだ夢舞台を「今後のジャンプ人生につながる五輪になった」と、晴れやかな表情で振り返った。

 長野県野沢温泉村の実家から数分の距離にジャンプ台。小学1年で競技を始めた。県内の強豪・飯山高スキー部に進み、卒業を控えた2017年1月、がんで闘病していた母信子さんが50歳で世を去った。丸山は初めて代表に選ばれたW杯を前に札幌に滞在していたが、とんぼ返り。ただ信子さんは亡くなる直前に「私のことに時間を使わなくていい。自分でつかんだ権利を無駄にしないで」と言い残していた。

 丸山は家族で話し合い、翌日の葬儀には出ず札幌へ戻り、W杯の予選に出場した。

 「ジャンプを一番近くで見ていてほしかった存在」。丸山がそう語る信子さんの遺影を父守さん(61)が胸に抱き、会場で娘の最後の飛翔を見守った。丸山は「まさか母も自分の子がメダリストになるとは思っていなかったと思う。メダル取ったよって伝えたいです」とはにかんだ。(共同通信)

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