ウエイトリフティングでオリンピックを目指す、比嘉成(ひが・せい)。ウエイト一家で育ち、高校時代は無敵を誇っていた彼女は、二十歳になった今、初めての挫折と戦っていた。

――ネイルは?
「初めてです。今回結構デビューしました。ピアス、ネイル、マツパ(笑)」

いつもはフォームを確認する鏡で、見慣れない振袖姿の自身を確認する、成。父親の影響で、幼いころからウエイトリフティング漬けの日々を送ってきた。

母方の祖母 かつ子さん:
「全くこういうのに興味がないだろうと思っていたけど、成人に近づいてきたら1つ揃え2つ揃え、女の子だったんだわと思って」

父方の祖母 敏子さん:
「もう、女優かねと」

二十歳の記念の振袖を着て

挫折の中にいる二十歳

世界選手権 スナッチで記録を残せなかった比嘉成(2025年10月)

高校時代の59キロ級から6キロ体重を落とす53キロ級への階級変更が、想像以上に体の負担となっていた。

「最初お父さんは、減量しない方がいいと言っていたんですけど、自分は経験が積みたかった。59キロ級では記録が伴っていなかったので、53キロ級ならいけるかもしれないと」

「上位を目指せると思うとお父さんに言って、『じゃあやってみたらいい』ということでやってみた、ではあるんですけど…」

減量の難しさを知る父は

2028年のロスオリンピックを見据え、階級を落とす選択をした成。しかし指導する父・敏彦さんは経験から、減量に伴う心身のリスクを誰よりも分かっていた。

成の努力を見て「自分も」と語る仲宗根夢来選手(左)

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