ミラノ・コルティナオリンピック™、フィギュアスケート女子シングルで銀メダルを獲得した坂本花織選手(25)。

バンクーバーオリンピックで、フィギュアスケート代表だった織田信成さんと共に坂本選手の圧巻の滑りを振り返ります。

■織田信成さん「ミスがあっても銀」「ひたむきに頑張ってきた結晶」

高柳光希キャスター:
今シーズン限りで引退を表明している坂本花織選手、女子シングルで銀メダル獲得となりました。

これまで坂本選手と交流のあった織田信成さんは、今回の見事な滑りをどのように見ましたか?

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
素晴らしいフリーの演技だったと思います。もちろんミスがあって金メダルに届かなかったという部分はあるかもしれない。でも、ミスがあっても銀メダル。点数も本当にすごい高得点でした。

周りのレベルが高かったというのもありますが、そういった中でしっかり銀メダルという結果を残せたのは、この4年間彼女がひたむきに頑張ってきたジャンプやスケート技術といったものの結晶だと思います。本当に胸を張って日本に帰ってきてほしいです。

■ミスのリカバリーについては「冷静な正しい判断だった」

堤伸輔さん:
コンビネーションが入らなかったときは何を考えていたのでしょうか。そして、それをどうリカバリーするのかは事前に作戦として考えているものなのでしょうか。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
「失敗した場合はこのパターンでいこう」というのは何パターンか考えていたと思います。

ただ、坂本選手はトリプルフリップが単独になった場合、坂本選手が行えるダブルジャンプはもうほぼ飛べない状態です。

最後のトリプルループにダブルトウをつけるという選択もあったとは思いますが、飛んでも、3回飛ぶことになるので0点になってしまいます。

単独のループでしっかり出来栄え点を取りにいったことは、僕はすごく冷静な正しい判断だったと思います。リカバリーしようと思ったら、いろいろできるとは思いますが、無理せずにというところでは、本当に冷静な判断だと思います。

■中野コーチとのハグ、涙…20年以上の関係性

出水麻衣キャスター:
坂本選手の中では少し悔しい思いもあったかと思います。演技が終わった直後、後ろを向いて目頭を押さえたように見えました。あの表情から、織田さんはどんな気持ちを察しますか。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
僕もそうでしたが、選手は演技が終わったときに、自分の今まで頑張ってきた人生を振り返るんですよね。

このプログラムも何百回、何千回と練習してきて、この4分のための1回を完璧にできるかどうかということなので、今まで頑張ってきた自分をすごく思い出していたのではないかと思います。

中野園子先生とハグをされたときに、涙が溢れたのは、一緒にやってきたという気持ちが溢れてしまったのかなという気がします。

出水キャスター:
中野先生とも20年以上一緒に伴走してやってこられたんですよね。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
先生のためにも金メダルを取ってあげたかったという気持ちが、彼女の中ではあったと思いますが、やはり「中野先生のおかげでここまで来られた」という感謝の気持ちが強かったのではないかと僕は思います。

■坂本選手が表彰式後に語ったこと

高柳キャスター:
自身のスケートについての坂本選手のコメントを紹介します。

坂本花織選手(表彰式後の会見にて)
「(北京五輪では)団体と個人でメダルをとれたのは自分にとって大きなターニングポイントになった。ミラノ・コルティナ五輪では前大会よりも良い色のメダルが2つもとれて、着実に成長しているのはすごく感じるし、今までとは重みが違うなとすごく感じた」

やはり、前回からの4年間の並々ならぬ思いを本当に感じます。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
それを集大成とした「バラ色の人生」というプログラムだったので、僕は「最高のフリーを見せてくれてありがとう」という気持ちを伝えたいです。

出水キャスター:
プログラムには、(坂本選手が)ずっと憧れていた鈴木明子さんが踊られていた「愛の賛歌」も組み込まれていました。

プロフィギュアスケーター 織田信成さん:
しかも今回の実況では明子さんが解説していて、良いフィギュアスケートの輪が繋がっているなという感じがしました。

==========
<プロフィール>
織田信成さん
プロフィギュアスケーター 
バンクーバー五輪代表

堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BS-TBS「報道1930」ニュース解説

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。