高校ラグビーの近畿大会もいよいよ大詰め。2月23日(月・祝)には、第77回大会のタイトルをかけた決勝戦が行われました。
大会4連覇を狙う大阪桐蔭vs19年ぶりの戴冠目指す京都工学院

激戦を勝ち抜いて決勝の舞台に進んできたのは、大会4連覇を狙う大阪桐蔭と19年ぶりの戴冠を目指す地元京都の京都工学院。地元の応援団が、名門復活への熱い声援を送る中、試合はいきなり動きます。
開始2分、大阪桐蔭は、最初に敵陣深くまで侵入した攻撃で京都工学院のペナルティーを誘発すると、このチャンスにFB・吉川大惺選手がタッチに蹴ると見せかけて意表をついた逆サイドへのキックパス。このパスをキャッチしたWTB・柴田啓太選手がトライエリアに飛び込んで幸先よく5点を先制します。
吉村大志主将が「試合前から、どんな状況でも意識を集中して、相手のスキをついてチャレンジしていこうと話をしていた」と振り返った大阪桐蔭。正確な技術と的確は状況判断で狙いどおりの先制点に結びつけました。
思わぬ形で先制トライを許した京都工学院。しかし、ここから地元の応援の力を背に我慢強く反撃していきます。持ち味のフィジカルを武器に接点で圧力をかけてくる大阪桐蔭に対して速さと巧さで対抗。追加点を許さず互角の展開に持ち込みます。
そして、15分、キックチャージで大阪桐蔭のディフェンスラインがくずれた一瞬の隙をついて一気に敵陣に攻め込むと、BK陣の巧みな連携から最後はWTB・礒井仁選手がトライ。5対5の同点に追いつきました。このトライで勢いがでた京都工学院は、さらに20分、敵陣中央付近で大阪桐蔭のペナルティーを誘うと、CTB・森田亘瑛選手が約35mのPGに成功し、8対5とこの試合初めてのリードを奪います。
大阪桐蔭が冷静なプレーで再逆転

先制しながらも逆転を許した大阪桐蔭。それでも選手たちに焦りはありませんでした。吉村主将が「ここは我慢するところ、自分達らしく戦っていこう」とチームメイトに声をかけると、選手一人一人が自分たちのやるべきことに集中して落ち着いて反撃していきます。
再び一人一人がしっかりと前に出て、圧力をかけて京都工学院を押し込んでいくと、逆風の中でも距離の出せる吉川選手のキックで敵陣深くまで攻め込んでいきます。そして前半の25分、トライラインまで15m付近まで攻め込むと、ラインアウトからのモールを右に左にしっかりとコントロールしてFL・大畑晴琉選手がトライ。ゴールも決めて12対8と前半のうちに再逆転しました。
こうなると再び試合の流れは大阪桐蔭へ。前半終了間際の29分には、京都工学院のキック処理にプレッシャーをかけて絶好の位置でスクラムを獲得すると、大阪桐蔭らしい縦への連続攻撃を仕掛けて最後はPR・内遙世選手が中央にトライ。ゴールも決めて19対8とリードを11点にひろげて前半を折り返しました。
サイドが変わった後半 一進一退の攻防に

サイドの変わった後半。どちらが試合の主導権を握るのか、追加点をめぐって息詰まる攻防が続きます。
前半同様に再び接点で圧力をかけて攻め込んでいく大阪桐蔭。しかし、京都工学院もぎりぎりのところで得点を許しません。大阪桐蔭の武器であるモール攻撃に対しては、ラインアウトで上手くプレッシャーをかけて、得意の形をつくらせません。何度も何度も自陣深くまで攻め込まれながら、粘り強いディフェンスで跳ね返していきます。
一方、攻撃のスピードを一気に上げて得点を狙いたい京都工学院に対して、大阪桐蔭はひとりひとりがしっかりと前に出る規律のとれたディフェンスで、ラインスピードを上げる前に攻撃を寸断してチャンスをつくらせません。両チーム無得点のまま刻々と時間が過ぎていきます。
ようやく試合が動いたのは後半18分、それまで何度もチャンスを逃していた大阪桐蔭がついにチャンスをものにします。京都工学院が自陣で犯したペナルティーで吉川選手が絶妙のタッチキック。トラインラインまで5mの絶好のチャンスにつなげます。このチャンスにしっかりとラインアウトでボールをキープすると、モールがくずれた後に判断よくスペースを突いた内選手がトライ。後半は苦戦していたラインアウトからの攻撃で奪った貴重な追加点。24対8と逆転には3チャンス以上が必要な16点差にリードをひろげて勝負の行方を決定づけました。
残り時間は約10分、京都工学院も必死の反撃を試みます。試合終了間際の28分には、前に出てくる大阪桐蔭のディフェンスに対して、上手く裏へのキックを使って意地のトライを返しますが反撃もここまで。最後まで落ち着いて試合を進めた大阪桐蔭が、粘る京都工学院を振り切り24対15で勝利。見事に近畿大会4連覇を達成しました。
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