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世界バドミントンは8月30日に準決勝を行い、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)は、1-2でタン・パーリー/ティナ・ムラリタラン(マレーシア)に敗れ、3位で大会を終えた。

今大会を最後にペアを解消すると公表しており、試合後は会場から温かい拍手が送られた。志田は「たくさんの方が見てくれていたんだなと思い、すごく幸せな気持ちでした」と感謝。松山は「目に焼き付けておこうと思って、たくさん見渡していました。本当にありがとうございましたという気持ちを、お辞儀で伝えました」と話した。

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ペアとしての最後の試合は、相手ペアの勢いを全身に受けての逆転負けだった。第1ゲームは好調だったが、第2ゲームに入るとミスが増えて追いつかれた。第3ゲームは、相手に守備からリズムを作られ、中盤に7連続失点を喫するなど、勢いを止められなかった。試合終了直後に涙を見せた松山は「ファイナルゲームの出だしで抜け出したかったけど、シーソーゲームになって、自分のミスも目立った。これで終わりか……優勝したかったなという気持ちでした」と率直な思いを明かした。

パリ五輪で銅メダルを獲得した後、今大会を目標に活動を続けてきた。しかし、松山は同じ挑戦を繰り返す意欲を維持できないと判断。春にペア解消を決めた。最後の挑戦で初の銅メダルを獲得したことについて、志田は「五輪が終わってから、やっぱり(意欲の維持で)難しかったところがあった中で、ここまで一緒に頑張って(パリ五輪と同じ会場で、世界一決定戦の)表彰台に戻って来れた。我ながら立派なことだと思う」と胸を張った。

今後、志田は、混合ダブルスで五輪2大会銅メダルの五十嵐有紗(BIPROGY)と新たなペアを組み、同じ種目で再出発。松山は、新たな挑戦で再び世界を目指す。松山は「志田さんは、絶対にまたトップに戻って来る。新しいパートナーの良さを引き出す志田さんを見るのが楽しみ。自分は、この舞台にまた戻ってきたい」と新たな形での再挑戦を誓った。パリで再び手にした銅メダルで「シダマツ」ペアとしての挑戦を締めくくった2人は、それぞれの道で再び頂点を目指す。

※放送情報「世界バドミントン・パリ2025」
テレビ朝日地上波 28日(木)〜4日連続放送!
CSテレ朝チャンネルでは25日(月)の初戦から決勝までを連日お届け!

放送予定|世界バドミントン・パリ|テレビ朝日

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