■世界フィギュアスケート選手権 女子シングル・フリー(日本時間28日、チェコ・プラハ)

女子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、今季限りで現役を引退する坂本花織(25・シスメックス)が会心のノーミス演技でフリー、合計ともに自己ベストを更新し、238.28点で2年ぶり4度目の世界選手権制覇。現役引退に花を添える金メダルで、有終の美を飾った。

日本勢はショートプログラム(SP)2位の千葉百音(20、木下グループ)が合計228.47点の自己ベストで銀メダル。SP8位と出遅れてしまったミラノ・コルティナ五輪銅メダリストの中井亜美(17、TOKIOインカラミ)は、合計200.00点の9位。SP5位のニーナ・ピンザローネ(19、ベルギー)が銅メダルを獲得した。

ショートでは今季世界最高の79.31点で貫禄の首位スタートを切った坂本。“最後のフリー”は最終滑走で登場。冒頭で高さのあるダブルアクセル、3回転フリップを落ち着いて決めると、3回転ルッツからのコンビネーションで流れに乗った。中盤のステップシークエンスでは、『愛の讃歌』の情熱的な曲調に合わせ、体を大きく使って表現。持ち前のスピードを活かして高さのある3回転サルコウを降りると、後半はミラノ五輪で失敗した3回転フリップ-3回転トウループを成功させ、ダブルアクセルからの3連続ジャンプを見事に決めると、ラストの3回転ループも着氷。最後は雄大なスピンで締めくくり、演技後はガッツポーズ。大歓声が響き渡る中、リンク上で涙を流した。

キス・アンド・クライでは、長年ともに歩んできた恩師の中野園子コーチと得点を待ち、フリーは世界歴代5位の158.97点。合計は22年世界選手権(236.09点)を上回る238.28点で、4年ぶりの自己ベスト更新となり最高のフィナーレを飾った。

ショートで坂本とわずか0.86点差の千葉は、フリーでもショートに続き自己ベスト更新の圧巻演技。冒頭の3回転フリップ-トウループ、3回転のループ、サルコウをしっかりと着氷。後半も3回転ルッツからのジャンプシークエンスを決めると、続く連続ジャンプの3本目で少し着氷が乱れたが、ほぼノーミスで滑り切った。

逆転の金を狙った千葉だったが、現役ラストを最高の演技で締めくくった坂本に、涙の拍手を贈った。日本勢女子のワンツーフィニッシュは、2007年の安藤美姫(金)、浅田真央(銀)以来19年ぶりとなった。

【女子シングル結果(合計点)】
1)坂本花織 238.28点
2)千葉百音 228.47点
3)N.ピンザローネ(ベルギー)215.20点
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9)中井亜美 200.00点

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