天谷さんが初めてカープジュニアの監督になった2020年の最終選考で
惜しくも選ばれなかった少年が新たな分野で輝いています。
カープジュニア監督 天谷宗一郎
「清十郎!変わってないな!見たよ!えぐ!」

カープジュニアの選考会から3年後。
天谷さんが再会したのは、当時中学3年生だった甲斐清十郎(せいじゅうろう)くんです。
この少年は全国のボディービルの大会で年上に混ざって20歳以下の部門に参加し、見事9位になったスーパー中学生(当時)。
このころから見据えていたのが"高校2年生でのボディービル高校日本一"でした。

あれから1年と6ヶ月。
高校2年生になった清十郎くんに会いに福山市の大門高校へ。
甲斐清十郎
「今からジムです。」

現在はボディービル一筋のマッスル高校生。
トレーニングを始めたきっかけは5歳の時、お父さんが『ダンベル』をプレゼントしたことでした。

去年の夏に取材したときは"身体を大きくする期間"で、学校では白米400グラムが入ったお弁当を食べるなど食事トレーニングを続けていました。

この時から1年が経った清十郎くんがこちら。


高校日本一を決める大会まであと1ヶ月となったこの日は、身体を絞る期間に入っていました。
甲斐清十郎
「(減量は)2月からちょっとずつちょっとずつ落として行きながらって感じ。」
この夏の大会は、中学3年生から1年半身体作りをしてきた集大成。ここまで5ヶ月間の減量で筋肉の筋がくっきり出てきています。


厳しい食事制限をしながらトレーニングを続ける清十郎くん。
その姿を見続けていた父・勇之介さんも、今年で43歳の身体にムチをうち、
初めてボディービルの大会に申し込みました。
清十郎の父・甲斐勇之介
「息子ばっかり頑張っているので、僕も口ばっかりだったのでたまには頑張らないとなって。」

勇之介さんは息子より1ヶ月早く大会があるため、身体は清十郎くんより仕上がっていました。

トレーニングを終えた清十郎くん。
帰宅すると、家ではお母さんのサポートが待っていました。
甲斐清十郎
「お母さんのお陰で今回はうまく減量出来ているので感謝しています。」

食事制限をしている清十郎くんは、グラム単位でお母さんにお願いをして
朝食、昼食、夕食で減量メニューを用意してもらっています。
そんなお母さんが作る"好きな減量メニュー"は?

甲斐清十郎
「"味噌汁"がおいしいですね。なめこともずくが入っていたので、美味しいです。味噌汁がしみますね。朝と夜飲んでいるんですけどそれが楽しみです。おかあさんが作ってくれるので。」
誘惑が多い高校生の時期に、過酷な減量をしてまで追い求める肉体美。
甲斐清十郎にとって"ボディービル"とは。
甲斐清十郎
「今までの人生で『ひとつの目標に向かって頑張る』っていうのが、自分はあまり努力が好きじゃなかったので、しんどい思いしてというのが好きじゃなかった。」

甲斐清十郎
「前回の大会に向けて、今までの人生で初めて追い込んで頑張った結果、なかなか良い結果を得ることが出来て、うれしさがあって自分に厳しく努力した結果、それ以上のものがついてきた。『人生そんな甘いものじゃない』というのをボディービルから学んだのかなと思う。」

ボディービルに青春をかけたストイック高校生の日本一への挑戦!その結果は!?
大門高校2年生の甲斐清十郎くんのボディービル高校日本一への挑戦。
先週、全国大会が終わり結果は見事3位。惜しくも日本の頂点には立てませんでしたが、自分を追い込み手に入れた肉体美は高い評価を得ました。

高校卒業後は"ボディービルに繋がる研究ができる大学"へ進学希望の清十郎くん。日本一を目指す過酷な減量をしながらの受験勉強は難しいと考え、
今回の挑戦が最初で最後と決めていましたが、
来年も受験勉強しながら出場を狙う。
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