23歳の佐々木投手は、ことし5月に肩の骨や筋肉などがこすれることで痛みや炎症を引き起こす「インピンジメント症候群」でけが人リストに入り、フォームの改良などに取り組んできました。
14日は、リハビリの最終段階としてオクラホマ州で行われたドジャース傘下の3Aの試合に先発し、およそ3か月ぶりの実戦に臨みました。
佐々木投手は1回、先頭バッターにフォアボールを与えたあと盗塁を許し、続く2番バッターには152キロのストレートをセンター前に運ばれ、試合開始から7球で1点を失いました。
さらに2アウトからもタイムリーヒットを打たれて立ち上がりは2失点しました。
2回を無失点に抑え、3回に先頭から2者連続でヒットを打たれたところで交代しました。
あとを受けたピッチャーが満塁から押し出しのフォアボールを与えたため、佐々木投手に失点がつき、2回と3分の0イニングを投げて3失点、打たれたヒットは6本、フォアボール1つの内容でした。
佐々木投手は41球を投げ、最速154キロをマークした一方、奪三振はなく盗塁も3個を許すなど課題の残る内容でした。
今後もマイナーリーグでの登板を重ねたうえで大リーグ復帰を目指します。
佐々木「健康面で不安無く投げられた 躍動感出していきたい」

佐々木投手は「まずは健康面で不安無く投げられたことはよかった。最初、フワッとした感じで試合に入ってしまい、抑え気味になってしまったのでそこは反省したい。全体的な躍動感を出していきたい」と振り返りました。
新たに習得を目指しているツーシームも4球ほど投げたということで「コーチから握りをいくつか教えてもらって、その中で感覚がよかったものを投げた。バッターの嫌そうな反応もあったし、詰まらせたゴロもあったのでそういう面ではよかったと思う」と手応えも感じた様子でした。
また、報道陣からチームメートの大谷翔平選手や山本由伸投手と夕食に行ったときに何かアドバイスを受けたかと聞かれ「早く投げろよ、と言われた。健康面ではうまくできている自信はあるので、9月の大事な時期に投げられるようにパフォーマンスを上げていきたい」と笑顔で話していました。
ローテーション6人目として食い込めるか注目
佐々木投手は来月以降の大リーグ復帰を目指しますが、ドジャースは大谷選手をはじめ左腕のカーショー投手やスネル投手といった実績のある先発投手が相次いでけがから復帰していて、ローテーションの6人目として食い込めるか注目です。
投手陣にけが人が相次いでいたドジャースは、大谷選手が2度目の右ひじ手術から6月に復帰し、前回の登板からは先発としての基準となる5イニングを投げることが解禁されました。
また通算3000奪三振を達成したベテランのカーショー投手も6月に復帰したほか、7月には昨シーズンの開幕投手のグラスナウ投手、今月からはサイ・ヤング賞2回の左腕、スネル投手も復帰しています。
開幕からローテーションを守り続け、チームトップの10勝を挙げている山本投手も含め、シーズン終盤を前に実績の豊富な先発投手陣がようやく顔をそろえた状況で、佐々木投手は6人目として食い込みたいところです。
現在、ローテーションの6人目は25歳のシーハン投手が務めていますが、佐々木投手にはマイナーリーグで万全と言える状況までパフォーマンスを戻し、シーズン終盤の地区優勝争いやポストシーズンでチームに貢献することが求められています。
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