東京2025世界陸上代表に選ばれた短距離のサニブラウン アブデルハキーム(26、東レ)が2日、トレーニングキャンプを行っている宮崎市内で取材に応じた。
この日、日本陸上競技連盟は東京世界陸上代表総勢80人を発表し、サニブラウンは男子100mとリレーメンバーに選出。「本当は余裕を持って、しっかり内定してそれに向けて準備っていう流れが一番だったと思うんですけど。いろいろハプニングもある中でも最大限の準備をしてきたと思うので、これからもう2週間もないですけどしっかり合わせていければ」と率直な思いを明かした。
世界陸上2大会連続ファイナリストのサニブラウンは、昨年のパリオリンピック™の準決勝で9秒96をマークし、東京世界陸上の参加標準記録(10秒00)をクリア。しかし、代表選考を兼ねた日本選手権前の会見(7月3日)で「右股関節上部の骨挫傷」との診断を受けたことを明かし、翌4日の100m予選に出場したが、10秒45の組4着で予選敗退に終わっていた。
男子100mはギリギリまで熾烈な代表争いとなっていたが、サニブラウンはワールドランキング20位の日本人選手最上位となり、6大会連続の世界陸上代表を決めた。「今までの自分よりしっかり良いパフォーマンスをするっていうのはまず一つ」と今大会の目標を明かしたサニブラウン。
「東京で世界陸上をやることはまたとない機会なので、陸上というものをもっといろんな方に知っていただくのもそうですし、もっともっと陸上を軌道にのせていかなきゃいけないなと感じているので、自分がしっかり結果を出すのもそうですけども、もっとみんなに知ってもらうのは、もう一つの目標になってくる」と話した。
現在のコンディションは、「1か月しっかりものすごい練習をして本当に、3、4か月の練習を1か月に詰め込んだような練習をしたんですけども(笑)でも身体の調子は結構上がってきている」。「このまましっかり練習とコンディションを整えていって、本当に100mの予選からしっかり走れるように合わせていければなと思ってます」と意気込んだ。
サニブラウンとともにトレーニングを行い、4回目となる代表入りを果たした走幅跳の橋岡優輝(26、富士通)は「今回は標準記録(8m27)を切れていなかったので、選ばれるか不安だった。選ばれたからにはしっかりやりきるところがまずは第一かなと思う。ここ数年は予選すら突破できていない状況が続いている。自身はあるので、積み上げたものを出し切れるように予選から全力でやれれば」と話した。
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