バレーボールの世界一を決める戦い“世界バレー”。決勝トーナメントの準々決勝が日本時間3日、タイ・バンコクで行われ、女子日本代表(世界ランク4位)はオランダ(同8位)に3ー2(20-25、25-20、22-25、25-22、15-12)で逆転勝利。準決勝進出を決め、2010年の銅メダル以来15年ぶりとなるメダルまで、あと1勝とした。
2010年の銅メダル獲得以来となるメダルまであと2勝として迎えたこの試合。スタメンは石川真佑(25)、島村春世(33)、宮部藍梨(27)、関菜々巳(26)、佐藤淑乃(23)、和田由紀子(23)、リベロに小島満菜美(30)が起用された。
対戦相手は予選全勝、決勝トーナメント1回戦では前回女王のセルビアを下したオランダ。第1セット、序盤はオランダのペースで進むも、宮部のサービスエース、和田のスパイクで食らいついた日本。宮部がフェイントで崩し18ー18に追いついたが、平均身長188.3cmのオランダの高さのあるブロックに苦戦しリードを奪うことができず。20ー25でこのセットを落とした。
第2セットは、10ー10と競る展開から宮部のツーアタック、和田のブロックなど8連続得点で流れを掴んだ。リードを奪うと石川の強烈なスパイクで20ー15。終盤オランダに詰め寄られるも石川のブロックでセットポイントを挙げると最後は和田が決めきり25ー20で制した。
セットカウント1ー1とし第3セット、北窓絢音(21)の好レシーブから和田が決め得点、石川がサービスエースで粘りを見せた日本。しかし中盤はオランダの強打に失点が続き追いかける展開に。佐藤や石川のスパイクで点差を縮め21ー23とするも振り切られこのセットを奪われた。
後がない日本は第4セット、石川のスパイクや和田のサービスエースが決まると佐藤のアタックで11ー11の同点とした。両チーム1点も譲らぬ攻防が続くも宮部のサーブから島村が得点し遂に逆転に成功。勢いに乗った日本はその後も宮部のサービスエースや佐藤のスパイクでリードを守り25ー23。セットカウント2ー2とし勝負の行方はファイナルセットへ。
第5セット、スタートから3失点するも和田や石川のスパイクで食らいつくと島村の移動攻撃、和田のサービスエースで6ー6。1点を取り合うと先にオランダに10得点目を許した。粘る日本は石川のスパイクがブロックタッチを誘い12ー11と逆転。最後は石川が決め、準決勝進出を決めた。
試合後、キャプテンの石川は「まずは勝てて良かったです。苦しい試合のときこそ本当に踏ん張りどころだと思って、今まで最後取りきれなかった分をしっかり取り切ろうと思って打ち込みました」と試合を振り返った。準決勝は4日に行われるアメリカ対トルコの勝者と対戦する。
※世界ランキングは試合前時点
【日本の得点(上位)】
和田 27得点
石川 25得点
佐藤 13得点
【女子日本代表 試合予定】
■予選ラウンド(日本はプールH)
8月23日(土)〇3ー0 カメルーン
8月25日(月)〇3-2 ウクライナ
8月27日(水)〇3-1 セルビア
【決勝トーナメント・1回戦】
■8月29日(金)
オランダ(A1位) 3ー2 セルビア(H2位)
日本(H1位)3ー0 タイ(A2位)
■8月30日(土)
イタリア(B1位)3ー0 ドイツ(G2位)
ポーランド(G1位) 3ー2 ベルギー(B2位)
■8月31日(日)
フランス(C2位) 3ー1 中国(F1位)
ブラジル(C1位) 3ー1 ドミニカ共和国(F2位)
■9月1日(月)
アメリカ(D1位) 3ー0 カナダ(E2位)
トルコ(E1位) 3ー0 スロベニア(D2位)
【準々決勝】
9月3日(水)
日本(H1位) 3ー2 オランダ(A1位)
22:30~ イタリア(B1位) ー ポーランド(G1位)
9月4日(木)
19:00~ ブラジル(C1位) ー フランス(C2位)
22:30~ アメリカ(D1位) ー トルコ(E1位)
【準決勝】
9月6日(土) 2試合
【決勝・3位決定戦】
9月7日(日)
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