バレーボールの世界一決定戦“世界バレー”の3位決定戦が日本時間7日、タイ・バンコクで行われ、女子日本代表(世界ランク5位)はブラジル(同2位)にフルセットの激闘の末敗戦。銅メダルを獲得した2010年以来15年ぶりの表彰台にはあと1歩届かなかった。試合後、キャプテンの石川真佑(25)は「今まで以上にやり切った」。佐藤淑乃(23)は「ただただメダルが取りたいっていう気持ちで」と涙を流し、世界バレーを振り返った。

これまでチームを引っ張ってきたキャプテン石川

Q.メダルが懸かった一戦を振り返って
石川選手:

最後勝ちきれなかったのはすごく悔しいですけど、でももちろん自分が最後ブロックを食らってしまって、負けてしまいましたけど、でも今まで以上にやり切った。やり切って
最後勝てなかったっていう気持ちなので、いつもよりまだまだっていうよりもこの世界バレーやりきって終えることができたかなって思います。

Q. 2セット連取されたが、どのようなことを感じながら3セット目入ったか
石川選手:

1、2セット目、自分たちの思ったようなプレーができなかったりだとか。この舞台で戦う中でのプレッシャーを感じてしまってた部分があったのかなと思うんですけど、でももう最後はやっぱり私自身はやりきるしかないなって思いましたし、3セット目からもメンバーが変わって、またリセットしてっていうところでそれぞれがスタートからいい入りができたのかなと思います。

Q.石川選手にとって1点とは何ですか
石川選手:

どんな1点でも取ったというふうに思いますし、もちろん思いっ切り打って、自分が気持ちよく1点を取りたいですけど、でも25点先に取ったら、自分たちが勝ちなので、そこのどんな1点でもしっかり取りきる、とにかく1点をっていう気持ちで私はスパイクを打ったりだとか、諦めずにボールを追うようにしています。

Q.今日の最後の一点、どういう思いで振り抜きましたか
石川選手:

最後、ああいう場面で持ってきてくれる、自分が託してもらえる選手にはなってますけど、そこを取り切るっていうのが私が目指してるところなので、もう迷いなく、思いっ切り打ち込んだんですけど、でもシャットされてしまって負けてしまった。それは、その事実は変わらないので、(泣)やり切ったって思える。でもこれをまた自分が成長できる1本だったなって思わせてもらえた一本でした。

Q.キャプテンとして引っ張ってきてチームの成長はどう思いますか
石川選手:

(涙を堪えながら)このチームのキャプテンとして今シーズン始まって、もちろん言葉で伝えるっていうのはキャプテンとしてのあり方でもありますけど、自分はプレーで引っ張ることしか、今はまだできてないっていうのは課題でもあるので、またオリンピックまでこの期間で一つ自分が成長するきっかけにもなると思います。

Q.今年1年を振り返って、これからに向けて
石川選手:

今シーズンはベスト4を超えられなかった。VNL(ネーションズリーグ)も世界バレーも勝ちきれなかった悔しさはありますけど、これが私達にとって成長できるきっかけにもなりましたし、1人1人がまた所属チームに戻って、さらに成長してきて、またもう一度、みんなで集まってまずは来年レベルアップした。チームをまた皆さんに見てもらえるよう頑張りたいと思います。

チーム最多34得点をマークした佐藤

Q.試合を振り返って
佐藤選手:

最後の1点を取り切る力っていう部分が少しまだ足りない部分だと思いますし、でもチームが始まって、1年目で自分にとってもこういうたくさんの経験させていただいたこのシーズン、すごく充実していましたし、今日の試合も楽しくできました。でもまだまだ最後、勝ち切ることができないところが今のチームの弱さというか、部分だと思うのでそこに向き合ってもう1回、さらにみんなで成長して戻ってきたいなって思います。

Q.前日の準決勝からどのように切り替えて臨んだか
佐藤選手:

ただただメダルが取りたいっていう気持ちでみんなが戦って、やっぱり世界大会でメダルを取る経験をするっていうことが大事だと思うので、そこにフォーカスしてやりました。

Q.大活躍の3セット目、気持ち切り替えて入ったか
佐藤選手:

今シーズンずっと始まってからの最後の集大成っていう気持ちで100%全て出そうという気持ちで入りました。

Q. どういう思いで大事な1点を取り切ったか
佐藤選手:

今日も試合も今までの試合もやっぱ周りの選手に頼っている場面が多かったので、みんなを助けられる、そんな1点を取り続けたいっていう気持ちで打ち続けました。

Q.代表が始まって数ヶ月どうだったか
佐藤選手:

こうやって世界を相手にいろんな経験ができたことがすごく楽しかったですし、このチームがすごく大好きだったのですごい楽しかったです。

Q.今年1年を振り返って、これからに向けて
佐藤選手:

まずすごく充実した1年でしたし、いろんな経験ができたりする1年でした。オリンピックまで次、来年はアジア大会でオリンピック出場権がかかってくる試合があるので、そこに向けて自分が何段階も成長して、また来年迎えられるように頑張りたいと思います。

今大会持ち味の強打で何度もチームを救った和田

Q.試合を振り返って
和田選手:

最初の立ち上がりからの修正とまた最後、しっかり集中して、どんなときも強気で攻めていたと思いますし、負けてはしまったんですけど最後全員であそこまで持っていった試合だったと思うので本当にチーム全員の力だなっていうふうに思います。

Q.前日の準決勝からどのように切り替えてこの場に立ったか
和田選手:

もう一度全員で声を掛け合って、明日の試合絶対に取りに行くっていう全員の共有があってもう1回この試合に挑めました。

Q.2セット先取されて3セット目はどういう意識をして入ったか
和田選手:

まずはこの試合をもう一度心から楽しんでできればいいなと思ったので、そういう面でも3セット目は全員すごくいい表情をしていたと思いますし、それが3セット目しっかり取り切れた。結果にも繋がってるかなと思います。

Q. この世界バレー苦しいこともたくさんあったが楽しめたか
和田選手:

本当に長い期間タイにいて、チームとして良くないときもありましたし、それを乗り越えてまた一つ強くなれたなと思うので、本当に1試合目からここまですごく全試合、楽しい試合だったなというふうに思います。

Q今年1年を振り返ってと、これからに向けて
和田選手:

1人では勝てないチームだと思うので全員の力が合わさって、世界のチームと戦えると思うので、3年後に向けてもっともっと世界と戦える技術を身につけたいなと思いましたし、チームとしても、1人1人個人としても、世界の選手たちに負けないような力をこれからしっかりつけていけたらいいかなと思います。

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