バレーボールの世界一決定戦、“世界バレー”で日本時間7日、3位決定戦が行われ女子日本代表(世界ランク5位)はブラジル(同2位)にフルセットの激闘の末敗戦。2010年の銅メダル以来15年ぶりのメダルを逃した。この試合の解説を務めた竹下佳江さん(47)、荒木絵里香さん(41)の元日本代表の2人がブラジル戦を振り返り、今後の女子日本代表へ期待をにじませた。男子日本代表の世界バレーは13日にトルコとの初戦を迎える。

初田啓介TBSアナウンサー:
3位決定戦日本対ブラジル残念ながら日本、フルセットの末敗れてしまいました。銅メダルならずという結果だったんですけれども、竹下さん、まずどうでしょう。

竹下さん:
もう選手たちがここまで頑張ってきたことをすごく考えると、メダル取って欲しかったっていう思い。ただやっぱり1点を取り切るっていうところの難しさもすごく痛感した試合でしたね。

初田アナ:
ブラジル相手に勝つっていうことも、また一つ大変な難関だったと思うんですけれども、マッチポイントまでね、いったんですよ。あと1点っていうとこまではね、いってるんですけども。

荒木さん:
そうですね。本当に1点の重み、難しさ、厳しさっていうところを、本当に準決勝のトルコ戦、今日のブラジル戦共に感じる試合だったなと思うんですけど、本当に素晴らしい戦いを見せてくれましたよね。

初田アナ:
ですね。この2025年はネーションズリーグそしてこの世界選手権と2度続けてベスト4に入ってきました。もう、いわば世界のベスト4の今年に関しては常連になったわけですよね。これについてはどう思います?

荒木さん:
もう本当にアクバシュ監督新体制なって、1年目でこれだけの結果を残せたっていうのは素晴らしいことだと思いますし、そこからまたロスに向けてもう楽しみですよね。

初田アナ:
先を見据えた話をさせていただきたいと思いますけれども、もちろんまだ1年目。ここから先はその伸びしろっていう部分になってくると思いますが、竹下さんはどういうところがここから先の日本の伸びしろだと思いますか?

竹下さん:
パリオリンピックが終わってからその次の年って結構難しかったりするんですけど、ここで結果を出していかないといけないっていうところで、しっかり結果もついてきてましたし選手たちもいろんなパフォーマンスを見せてくれて、若い選手たちもすごく出てきているっていう中では、もうこの先何か伸びしろしか感じないですし、さらにパワーアップした日本チームを見せてくれるんじゃないかなと思っています。

初田アナ:
あとはどういうところが加わっていくといいんですか。

竹下さん:
これからまた2年目3年目と、またプラス選手もされていくと思いますし、SVリーグを戦いながら世界と戦うっていうところを視野に入れながら、それぞれ選手がパフォーマンスをさらに高めていくっていうところになっていくと思うんですけど、この体制になってから1年目はサーブと攻撃面っていうところをすごく課題に挙げて上げてきていたので、そこをさらにパワーアップしてくれたらいいなというふうに思いますね。

初田アナ:
サーブや攻撃面に関しては、明らかに結果が結びついた部分が見られましたよね。

荒木さん:
そうですね。本当に決定力最後のフィニッシュのところでも、かなりよくなっていますし、サーブポイントも光りましたよね。

初田アナ:
特にね、今日の佐藤(淑乃)選手すごかったですね。

荒木さん:すごかった。

初田アナ:30点以上取ったんですよね1人で。

竹下さん:
絵里香がね、覚醒しましたよねっていう。本当にすごかった。すごいよね。

荒木さん:目の色もガッ!と。

初田アナ:
ガビの目力に本当劣らぬくらいの目力で。

荒木さん:
すごいプレッシャーもあったと思うんですよ。代表1年目でスタメンをずっとシーズン通して任されて、すごい重責の中で、彼女がどんどん苦しみながらも、強くなっていく姿っていうのは本当に胸打たれましたよね。

初田アナ:
佐藤選手が強くなってくれれば強くなってくれるほど、キャプテン石川(真佑)選手からすると、本当に頼もしい相棒っていう感じになってるじゃないですか。

竹下さん:
そうですね。もう石川選手もやっぱりキャプテン1年目でいろんなプレッシャーがあったと思うんですけど、とにかく自分がやらなきゃっていう思いでずっと走り続けてくれましたよね。そこでまた佐藤選手が活躍していくとさらにチーム力が高まっていきますから、これからがさらに楽しみです。

初田アナ:
そうですね。荒木さんはこれから先の日本の上積みっていうのはどういうところっていうふうに考えますか。

荒木さん:
和田(由紀子)選手。得点力も素晴らしかったですし、佐藤選手、石川選手ってもう素晴らしかったですので、ここにさらにミドルの得点力っていうのが加わると、さらに日本チームの強くなっていく必要なパーツだと思うのでここから期待したいですね。

初田アナ:
あのメダルを取ったときのミドルの得点力ね。いましたいました。荒木、大友というミドルの得点力が荒木、大友ですよ。ね、ミドルの得点力。

荒木さん:
本当にいろんなチームの要素として、やっぱり今日のブラジルチームを見ても、やっぱりミドルが強いチームは強い。

初田アナ:いや~ブラジルのミドルは強かったですね。

荒木さん:
はい。ていうのもあるので、やはり日本チームの、日本チームなりのミドルを打ち出して、強くなっていってほしいなと思います。

初田アナ:
SVリーグを見渡してもいい選手がいっぱいいるんですよね。もちろん今回のね4人のミドル勢も、まだまだこれから先、伸びていく選手がたくさんいるでしょうしね。

荒木さん:
そうですね。またここからさらにステップアップしていくところが楽しみです。

初田アナ:
ロサンゼルスオリンピック™まであと3年。世界バレーは、次はまた2年後にあります。来年はまたネーションズリーグもありますし、また来年のアクバシュバレーっていうのも楽しみになってきますけどね。

荒木さん:
みんなここからSVリーグに戻る選手、イタリアリーグいく選手、アメリカリーグに行く選手と、また個々のそれぞれのスキルアップの時期なのでそこも全て皆さんに応援してもらいたいですね。

初田アナ:
そしていつかまたメダルを取ってくれる日が来るというふうに信じてますんで、応援を続けていただきたいというふうに思います。今日はどうもありがとうございました。

竹下さん、荒木さん:
ありがとうございました。

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