阪神タイガースの2年ぶりのセ・リーグ優勝から一夜明けた8日、阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)で優勝記念セールが始まった。開店前から約3千人が長い行列をつくり、中には阪神グッズを身につけた人も。店内は熱気に包まれていた。

 午前8時半からのセレモニーには、球団マスコットのトラッキーや店の関係者らが参加。「六甲おろし」の演奏に合わせ、くす玉を割った。開店は、普段よりも30分早い午前9時半に前倒しした。

 優勝記念ロゴが入った限定品や、記念の紙袋に菓子や雑貨、衣服が詰められた「お楽しみ袋」などが販売された。2年ぶりの優勝にちなんだ2割引きセールもあった。

 行列の先頭に並んでいた大学生の中川泰一さん(19)=横浜市=は、この日午前4時半から並んだという。「セールがあると優勝した実感が湧いてくる。自分と友人へのお土産にロゴ入りのお菓子を買いたい」と話した。

 東京都から訪れた大学生の伊藤龍華さん(21)、江崎優里さん(22)は、阪神タイガースショップでサインボールを購入。7日は阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で観戦し、「生まれた時から阪神ファン」という伊藤さんは「うれしくてめっちゃ泣いてしまった。記念になりました。日本一を取ってほしい」と話した。

 セールは14日まで、あまがさき阪神(兵庫県尼崎市)、阪神・にしのみや(兵庫県西宮市)、阪神・御影(神戸市東灘区)でも実施される。神戸阪急(神戸市中央区)は10日まで。

 全国の阪神ファンにも届けようと、今回からオンラインストアでの記念グッズの販売も受け付けている。

 阪神百貨店の西井秀麿・梅田本店長は「史上最速で優勝し、我々もとてもうれしい。たくさんの商品を用意したので、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたい」と話した。

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