■サッカー男子 国際親善試合 日本代表 0ー2 アメリカ代表(10日、アメリカ/ロウアードットコム・フィールド)
サッカー男子日本代表(FIFAランク17位)は、国際親善試合でアメリカ代表(同15位)と対戦し0-2と敗戦。前半30分に日本は右サイドを崩されると、鮮やかなボレーを決められて失点、後半にも失点し、アメリカ遠征は1敗1分となった。
7日にカルフォルニア州オークランドでメキシコ代表(同13位)と対戦し、0ー0の引き分け、そこから約3300キロ、時差3時間と厳しい移動となり、中2日でオハイオ州コロンバスでアメリカ代表と対戦となった。
日本代表は8日、堂安律(27)がクラブ事情のために代表から離脱、森保ジャパンのスタメンは、GKに大迫敬介(26)、DFに長友佑都(38)、荒木隼人(29)、関根大輝(23)の3人。MFには伊東純也(32)、佐野海舟(24)、望月ヘンリー海輝(23)、鈴木唯人(23)、藤田譲瑠チマ(23)、前田大然(27)。FWは小川航基(28)。メキシコ戦から11人全てが変更、キャプテンは長友が務めた。
長距離移動に時差調整と来年のワールドカップ本番を見据えてのテストでスタメン総入れ替えの試合となった日本代表、前半から高い位置でアメリカにプレッシャーをかけていった。
9分、右サイドを望月が抜け出して、フォローに来た伊東にバックパス、伊東がゴールに向かうクロスを入れたが、キーパーがパンチング、これを押し込もうと走りこんだ前田がオフサイド。日本は右サイドからいい攻めを見せた。
15分にも右サイドを望月が抜け出し、1対1でも強さを見せて深く切り込むと中央へセンタリング、小川が下がりながらもヘディングで合わせたが強さが足らずにキーパーにキャッチされた。18分には自陣でのパスミスからピンチを迎えたが、キーパーの大迫が好セーブを見せた。
20分には左サイドの長友から中央に走りこんだ望月へ、192cmの長身でアメリカディフェンスを上回りヘディングシュートを打ったがキーパーにキャッチされた。
30分、日本は右サイドでの1対1で望月がかわされると、深く切り込まれてセンタリング、このボールをA.センデハス(27)にコントロールされたダイレクトボレーでゴール右サイドへ叩きこまれた。日本は4試合ぶりの失点となった。
35分には鈴木が高い位置でボールを奪うと、これに反応した伊東が中央へ走り、鈴木がスルーパス、伊東も何とか合わせたがキーパー正面で得点を奪えなかった。
45分にはゴールキックから望月が落として、伊東が拾い、右サイドに広がりスペースを空けると、そのスペースに佐野が走り込み、伊東からのパスをダイレクトでミドルシュートを放ったが、アメリカディフェンスに当たってしまった。日本は1点ビハインドで前半を折り返した。
後半から日本は長友に替えて瀬古歩夢(25)を投入、後半2分、入ったばかりの瀬古は左サイドでボールをもらうと、中央の小川へ、ヘディングシュートを放ったがキーパーの正面。
後半16分、南野拓実(30)、三笘薫(28)、鎌田大地(29)をピッチへ送った。しかし、19分、センターライン付近でイタリアのACミランでプレーするC.プリシッチ(26)にボールを運ばれると、フランスのモナコでプレーするF.バログン(24)にスルーパス、これをしっかり決められて2失点。日本が2失点するのは2024年2月3日アジアカップ準々決勝のイラン戦以来、1年7か月振りとなった。
24分、日本は小川が中央でボールを持つと、ミドルシュート。これがクロスバーを直撃、なかなかアメリカゴールを揺らすことが出来ない。終盤はアメリカに決定的な場面を何度も作られたがキーパー大迫が好セーブして、失点を防いだ。
攻撃陣は2試合連続無得点、決定機での課題を残したが、長距離移動と時差調整とワールドカップ本番に向けた経験となった。
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