広島ガスバドミントン部が挑んだ全国大会で同じチーム同士のダブルスでは17年ぶりの快挙となるベスト4に進出。その立役者は意外なペア、ベテラン組の意地でした。
香川に2月にオープンしたばかりの中四国最大級の穴吹アリーナで行われた全日本社会人バドミントン選手権。9日はベスト16に広島ガスとして史上最多となるダブルス2ペア、混合ダブルス3ペア、シングルスの近藤の6組が進出しました。それぞれベスト8進出をかけて挑みました。
近藤キャプテンは今季、勝ちきれない試合が多い中、ランキング下位相手に粘れず連続失点するなどストレートで敗れベスト16で敗退となりました。
強打に対応するために取り組み始めた愛知の大同特殊鋼との3組の混合ダブルスでは急成長を遂げている20歳の新見のペアが大健闘、最初にベスト8進出を決めました。
最も期待されていたのは国際大会で優勝するなど今季急上昇中のダブルスの新星、20歳の新見と18歳の相磯の若手ペア。しかし、この日は連戦の疲れからか、調子が上がらず2ゲームを連取されベスト16で敗退しました。

残るはチーム最年長の同級生、小田・志波ペア。今季から初めてペアを組んだばかりですが、9年目の小田は初のベスト16進出を果たし勢いに乗り粘り強くレシーブ。相手は昨年のS/Jリーグ覇者の再春館の若手ペア。第1ゲーム、しっかり我慢したあとに、左利きの志波が、右ききの小田が左右から強打を放ち、一進一退の接戦となります。最後は何度もレシーブし、我慢仕切れない相手のミスを誘い、第1ゲームを取ります。
小田
「絶対負けたくなかったんでその気持ちだけで泥臭く血が出るほど頑張りました」

1対1で迎えた第3ゲームは終始リードする展開。そして、この長い、長いラリー、59秒間で、合計68回のラリーの末遂に19点目をゲット。そのまま勢いに乗って逃げ切って勝利し、見事、ベスト8進出を決めました。広島ガス同士のダブルスでは17年ぶりのベスト8進出となりました。
そして、この日、2試合目となる準々決勝でもバテていた相手を序盤から圧倒し、最後は5度のマッチポイントを制してベスト4に進出しました。
小田
「まさかベスト4に残れるなんて思ってなかったので嬉しいですし、最後しっかり我慢し切って、二人で勝ち切れたのですごく良かったと思います」
志波
「全力で頑張ります」

10日午前中に行われた準決勝では優勝したペアに敗れましたが、ベテランペアの意地を見せた見事なベスト4でした。
11月から始まる団体戦のS/Jリーグ、年末の国内最高峰の大会、全日本総合へ向け弾みを付けました。
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