気候変動による猛暑や豪雨などの影響で、サッカーが「危機にさらされている」―。サッカーを通じた慈善活動をする組織「コモンゴール」などがまとめ、9日に公表された報告書で気候科学者らが警鐘を鳴らした。独自の分析によると、2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の16会場のうち10会場で「安全にプレーできない」との基準に達した日があったという。
米国、カナダ、メキシコで共催されるW杯は出場チーム数が従来の32から48に増えて計104試合が行われ、全世界が注目する4年に1度のビッグイベント。報告書の目的は気候リスクに関心を集めることで「課題は認識を行動に変えることにある。その転換を加速させるための発信の場と責任が、サッカーにはある」とつづった。
16会場のうち、最も厳しい環境はテキサス州ヒューストン。気温や湿度などから算出する暑さ指数(WBGT)が「安全にプレーできない」と定義される「35」を超える日は、2025年で最多の累計51日だった。(共同通信)
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