23歳の村竹選手は去年、パリオリンピックの男子110メートルハードルで、日本選手として初の決勝進出を果たして5位に入り、9月の世界選手権の代表にも内定しています。

村竹選手は16日、福井県で開かれた大会に出場し、決勝では、5レーンからスタートを決めて飛び出すと、スピードに乗って他の選手を突き放し、12秒92の日本新記録でフィニッシュしました。

追い風0.6メートルの中でマークした、12秒92の記録は、日本選手で初の12秒台で、これまで自身と泉谷駿介選手が持っていた13秒04の日本記録を、一気に0秒12更新しました。

一方、女子100メートルハードルでは、日本記録保持者の福部真子選手が、追い風1.4メートルの条件の中、12秒73で優勝し、世界選手権の参加標準記録を突破しました。

村竹「今までにない本当に速い感覚」

村竹選手は「予選では、中盤の4台目5台目あたりで追い風にあおられて崩れたが、決勝はうまく修正でき、後半しっかり刻めて、走りきることができた。うまいこと風と自分でつけた勢いにのれて、走っているときにも、これは記録が出るだろうと思っていた。ことばに表すのがすごく難しいが、今までにない本当に速い感覚だった」とレースを振り返りました。

日本選手初の12秒台については「絶対自分が1番最初にだすと思っていたので、達成できてよかった。高校生のころは、13秒台をだすのが精いっぱいで、12秒台は『なんですかそれ』という感じだったので、今こうして自分が出せたのはすごく感慨深い」と笑顔で話しました。

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