陸上の世界選手権(世界陸上)東京大会は第2日は14日、東京・国立競技場発着であり、男子100メートルはオブリク・セビル(ジャマイカ)が9秒77の自己ベストで世界選手権初の金メダルを手にした。
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守ったボルトの金言
ジャマイカに、2015年大会でウサイン・ボルトが優勝して以来の男子100メートル王座を取り戻した。24歳のセビルだ。
1回目のピストルで、隣のテボゴ(ボツワナ)がフライング。国立競技場の緊迫感はピークに達した。が、次のスタートでも冷静だった。四肢を大きく揺らすフォームは、どこかボルトに似る。同じジャマイカのトンプソンを最後にかわした。
自己新記録の9秒77。21年東京五輪でイタリアのヤコブスが出した9秒80を上回る、日本で記録された史上最速タイムだ。喜びでユニホームを真っ二つに引きちぎり、満員の国立競技場に日本語でさけんだ。
「ありがとう」
準決勝に進出した東京五輪が、世界大会のデビューだった。22年、23年の世界選手権は4位。今季世界5位のタイムで今大会を迎えていた。
決勝の2時間前、実はボルトが予言していた。「プレッシャーがかかる場面で、落ち着いて実力を出せるかどうかが鍵」
セビルが練習するレーサーズ・トラッククラブには、ボルトがかつて所属していた。レジェンドの金言を守り、米国からスプリント王国の座を奪還した。
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