プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32)=大橋=が、防衛戦から一夜明けた15日、横浜市内の所属ジムで会見した。「肉体的なダメージは全くない。作戦通りにしっかり勝つことができた」と語った。
14日の試合では、世界ボクシング協会(WBA)同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を相手に、スピードと技術で圧倒。3―0の判定で完勝した。
前戦までの直近4試合で2度ダウンを喫した。それ以前の戦いぶりが完璧に近かっただけに、ファンに与えた衝撃は大きかった。
12ラウンド、フルに足を動かし、ほぼ無傷のまま、危なげなく勝った。その姿が、井上の出した「答え」だった。
「『衰えた』、『ピークは過ぎた』だの言われ放題だった。まだまだこれからだぞ、というところを見せられたんじゃないか」と手応えを口にした。
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次戦は、12月にサウジアラビアでの防衛戦が見込まれている。
ジムの大橋秀行会長は「予想以上の良い展開で試合を終えて、満足感でいっぱい。(次戦は)もうすぐ発表できると思う。今度は技術を見せながら、最後はKOで決着できるような試合を」と期待した。
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