フィギュアスケート女子の紀平梨花(23)=トヨタ自動車=が16日、自身のSNSで19日に開幕する中部選手権(名古屋市・邦和みなとスポーツ&カルチャー)を欠場することを明らかにした。
来年のミラノ・コルティナ冬季五輪代表を決める全日本選手権に出場するための予選会で、紀平の五輪出場の可能性はなくなった。
紀平は21年12月に右距骨(きょこつ)骨折の影響で全日本を欠場。翌年行われた22年北京五輪を断念した経緯があり、五輪出場の夢は2大会続けて絶たれた。
ジュニア時代からトリプルアクセル(3回転半)を強みに活躍。18年にシニアデビューし、グランプリ(GP)ファイナルで五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)を破って優勝。19、20年には全日本を2連覇し、日本女子フィギュア界を引っ張る存在だった。
だが、近年はケガの回復が遅れた。
23~24年、24~25年と2シーズン続けて全休。ミラノ・コルティナ五輪が開催される今季の復活をめざしてきた。紀平のSNSによると、トージャンプを複数回跳ぶと右足にまだ痛みが出る状態だといい、安全面を考慮して大事をとった形だ。
紀平はSNSで「今は、新たな挑戦に向けて前向きに取り組んでおります。引き続き復活に向け、全力で努力してまいります」とコメントした。
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