FRBが17日に発表した、金融政策を決める会合の参加者による政策金利の見通しで、年内にあと2回の利下げが行われるとの想定が示されたことで、ニューヨーク株式市場では買い注文が広がりました。
ダウ平均株価は前日の終値と比べて一時、500ドルを超える値上がりとなり、取引時間中の最高値を更新しましたが、その後、パウエル議長が記者会見で今回の利下げが予防的なものだと強調したことで、今後の利下げには慎重だという受け止めから上げ幅は縮小しました。
終値は、前日と比べて260ドル42セント高い、4万6018ドル32セントでした。
一方、ハイテク関連の銘柄が多いナスダックの株価指数は下落しました。
また、ニューヨーク外国為替市場では、FRBの利下げによって日米の金利差が縮小するとの思惑から、ドルを売って円を買う動きが進み、円相場は一時、1ドル=145円台半ばまで値上がりしました。
その後はパウエル議長の会見を受けてドルを買い戻す動きが進み、一転して1ドル=147円台まで円安ドル高が進みました。
市場関係者は「FRBが来月以降も利下げを進めていくかが次の焦点となるため、雇用や物価などの経済指標の内容が注目されそうだ」と話しています。
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