古河電気工業は電力用ケーブル保護管向けの施工管理アプリケーションの提供を始めたと発表した。スマートフォンなどの高性能センサー「LiDAR（ライダー）」の機能を使い、埋設する配管を非接触で測定できるようにした。作業者の負担を軽減し効率を高める。再生可能エネルギーの地中送電需要拡大に伴う人手不足の緩和に役立てる。
電力用ケーブル保護管「SFVP」向けの施工管理アプリ「F-pipeVision」は米アップルのスマホ「iPhone 12 Pro」やタブレット「iPad Pro」以降のモデルに搭載されたライダー機能と拡張現実（AR）技術を活用。レーザー光を使い対象物までの距離を測定する機能で、撮影画像から曲がり配管の曲率半径や掘削溝の深さを非接触で測れる。
従来は作業者が掘削溝に降りて検測棒や測深棒などを用い測っていたが、作業者の負担が大きかった。アプリはSFVPの購入者で希望があれば、アカウントを期間限定で発行し無償提供する。SFVP以外の古河電工の他の関連管路製品でも利用できるという。
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