18日の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まり、一時、前日終値より400円超高い4万5100円台をつけた。2日前の16日に記録した取引中の史上最高値(4万5055円38銭)を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)が17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定。金融市場に安心感が広がり、東京株式市場でも多くの株に買いが入っている。
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FOMCは政策金利を0.25%幅引き下げると決め、6会合ぶりの利下げに踏みきった。この日公表した経済見通しで、年内にさらに2回の利下げ(参加者の中央値)を見込んだ。
景気が下支えされるとの期待が強まり、17日の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均は一時、前日の終値より500ドル超高い4万6261.95ドルをつけ、取引中の最高値を更新した。
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東京市場「利益確定の売りが出やすい」
この流れを受け、日経平均は前日比120円12銭高い4万4910円50銭で取引が始まり、間もなく4万5000円を超えた。終値ベースでの史上最高値(4万4902円27銭)を上回り、取引中の最高値も超えた。
一方、外国為替市場で円相場は日米の金利差縮小が意識されて円高ドル安が進行。一時、7月以来の円高水準となる1ドル=145円台半ばをつけた。その後はドルを買い戻す動きが出て、17日午前の東京外国為替市場では1ドル=147円前後で推移している。
大手証券のアナリストは「東京市場はFOMCを無難に通過して安心感が広がっている」としつつ、「4万5000円は心理的節目で利益確定の売りが出やすい状況だ」と話す。
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