
千葉県の熊谷俊人知事は18日、三菱商事などが銚子市沖の洋上風力発電事業から撤退したことを巡り武藤容治経済産業相と面会し、「事業者の撤退が2度と起こらないよう事業がしっかり完遂できる形で制度の見直しを進めていただき、その上での早期の再公募をお願いしたい」と要望した。
武藤経産相はこれに対し、「年内をめどに公募制度の見直しを含む事業環境を整備したい」と回答。熊谷知事はこの発言に関して「地元にとっても少し安心と希望を持てる方針が示されたのではないか」と述べた。
三菱商事などがこれまで銚子地域で取り組んできた漁業支援や地域振興などの取り組みについて熊谷知事は、「責務を果たすよう働きかけをお願いしたい」と要望。武藤経産相は「(三菱商事には)責任を持って地元関係者と向き合い、できる限り丁寧かつ真摯に対応するよう強く申し上げてきた」と話した。
熊谷知事は同日、国土交通省の安倍賢港湾局長も訪問し、洋上風力発電設備の建設補助や維持管理に向けて県が整備を進める銚子市の名洗港などについても協議した。
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