ENEOSカーシェアで利用できたクルマ(2023年撮影)

ENEOSホールディングスは、2020年から自社ブランドのガソリンスタンドなどで展開してきたカーシェアリングサービス「ENEOSカーシェア」を19日で終えると発表した。当初はガソリンの調達力や給油の顧客層を強みに新たな収益源に育てる狙いだったが、最終的には採算が合わないと判断した。

ENEOSのカーシェア事業はガソリンスタンドの敷地を使ったり駐車場事業者と組んだりして、22〜23年の最盛期には約180カ所で計300台の車両を貸し出していた。段階的に事業の規模を縮小し、直近では東京都内と神奈川県の計3カ所での運営にとどまっていた。

ENEOSの広報担当者はサービス終了の理由について「市場や競合の環境、コスト構造を総合的に勘案した結果」だと説明している。ガソリンスタンドで展開している自動車リース事業については続けていくとしている。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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