JR新潟駅=新潟市中央区で2025年5月29日、神崎修一撮影

 JR東日本は上越新幹線の新潟と長岡の両駅で、乗車券や交通系ICカードなどを取り出すことなく改札を通過できる「顔認証改札機」の実証実験を11月6日から始める。

 新潟支社によると、新潟と長岡の両駅の新幹線改札口に、カメラなどを備えた顔認証改札機を設置し、カメラで撮影した画像から顔情報を抽出して、利用客を認証する。実証実験では、営業中の駅で顔認証の技術が正しく作動するかなどを確認する。

長岡駅に設置する改札機イメージ=パナソニック提供

 新潟駅には既存の改札機に顔認証改札機をかぶせるような形で設置し、長岡駅には顔認証改札機を新設。両駅で異なる機器を設置し、それぞれの性能を確認する。

 実験期間は11月6日から26年3月31日までの約5カ月間で、新潟―長岡駅間の新幹線定期券を持つ中学生以上の利用客が対象。約500人の参加を想定している。参加するには顔写真の撮影など事前登録が必要で、10月6日から17日まで実験の参加者を募集する。

JR新潟駅に設置する改札機イメージ=NEC提供

 白山弘子新潟支社長は「大きな荷物やベビーカーを持つ利用客に対し、チケットを改札に入れる行為が不便だという課題があった。今回の実験が、未来を感じていただくきっかけにもなる」と説明した。【神崎修一】

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