
島津製作所は樹脂や塗料の耐久性を検証する際の前処理工程で使う新装置「複合劣化促進ユニットCDAS-1000」を発売した。太陽の紫外線や雨にさらされた初期の段階で発生するガスなどの成分を分析する。希望販売価格は1100万円。素材メーカーなどに提案して1年間で20台の販売を目指す。
数時間から2日間程度の試験に対応した装置で、水を入れた状態や太陽光のような光を当てた状態で発生するガスも調べることができる。
樹脂や塗料は長時間紫外線などにさらされると強度が落ちたりひび割れが生じたりする。実際に屋外にさらすか数カ月間紫外線を照射する装置で試験をすることが多いが、初期段階で発生するガスの分析は難しかった。島津製作所は今回の装置で劣化の様子を分析すれば新素材の開発を効率化できるとしている。

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