
OECDが23日に発表した世界経済の見通しによりますと、ことしの成長率は3.2%と、前回・6月の予測に比べて0.3ポイント引き上げられました。
アメリカの関税措置の強化を見据えて企業の生産や貿易の取り引きが活発となり、これまでのところ堅調な成長を維持したためだとしています。
国や地域別では、いずれも前回の予測に比べて
▽アメリカは0.2ポイント高い1.8%
▽中国は0.2ポイント高い4.9%
▽日本は0.4ポイント高い1.1%
▽ユーロ圏は0.2ポイント高い1.2%となっています。
先行きについては、8月末時点のアメリカの関税措置が続くという前提での予測では、今後、投資と貿易の伸びが抑制され、来年の世界の成長率は2.9%と、ことしより減速するとしています。
OECDはさらなる関税の引き上げなどが成長率の下押しリスクになるとして、「各国は貿易政策の透明性と予測可能性を高めるために協力していく方法を見つける必要がある」としています。
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