記者会見する経団連の筒井会長(24日、東京都千代田区)

経団連の筒井義信会長は24日の記者会見で、日本生命保険の出向者が三菱UFJ銀行などの内部情報を無断で持ち出した問題について「お客様と社会にご迷惑とご心配をおかけしている。深くおわびを申し上げる」と陳謝した。筒井氏は日本生命の前会長で、自身の在任時の持ち出し指示は否定した。

日本生命は12日に2019年から25年までの6年間で計604件の情報持ち出しがあったと発表した。筒井氏は18年4月から25年3月まで会長を務め、現在は特別顧問となっている。情報持ち出しに関しては「(会長在任時に)指示したこともないが、この事象を検知して是正できなかったことは重く受け止めなければならない」と述べた。

社内処分を巡り、情報を持ち出した出向者だけでなく「役員の責任も当然ある」と言明した。「社内規定などにもとづいて適切に対応と処分を進める」と話した。

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