日産自動車とイギリスのスタートアップ企業「Wayve」は、共同で、AIが市街地の複雑な交通状況を判断してハンドルやブレーキを制御する新たな運転支援技術を開発しています。

このスタートアップ企業はことし、横浜市に開発拠点を設け、AIに日本の交通事情を学ばせる実証走行を始めていて、今回、アレックス・ケンダルCEOがNHKのインタビューに応じました。

この中でケンダルCEOは、日産には運転支援技術の長い経験があるとしたうえで「私たちのビジョンはAIが将来的にレベル3、レベル4の自動運転を可能にすることだ」と述べ、将来的にAIを活用して初めて走る場所も含めたあらゆる道路での自動運転の実現を目指す考えを示しました。

一方、技術の安全性については「システムが誤動作することは許されず、私たちは設計段階から事故を防ぐ多くの戦略を取っている。この技術のリスクと利点について消費者に正しい認識を持ってもらうことが重要だ」と強調しました。

AIを活用した運転支援技術をめぐっては、アメリカのテスラがすでにアメリカで実用化するなど開発競争が激しくなっていて、自動車産業の新たな競争領域になっています。

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