
ソニーグループのゲーム事業会社、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の西野秀明社長兼最高経営責任者(CEO)は、25日開幕した東京ゲームショウの基調講演で「(配信サービスの)プレイステーションストアが世界水準の消費者体験を実現し、売上高は2兆円を超えるまでに成長した」と述べた。日本ゲームの世界展開に貢献していると強調した。
SIEは2006年からオンラインでゲームや追加コンテンツがダウンロードできる「プレイステーションストア」を始めた。10年以降は年平均37%増のペースで売上高を伸ばしており、「インドやアルゼンチン(の伸長率)は、日本や北米を上回るスピードで進む」(西野氏)。

毎月のアクティブユーザー数は世界で1億2000万人を超え、オンラインでの協力プレーや加入者限定コンテンツを遊べる有料課金サービスの売上高は24年度に6698億円まで成長した。
オンラインでゲームをダウンロードすることが当たり前になったことで、海外展開しやすくなった。日本のゲーム開発会社のプレイステーションストアでの売上高は79%を海外が占める。
西野氏は「日本コンテンツの需要が高まっている」と指摘し、「プレーヤーにとっては最高の遊び場、クリエーターには最高の出版の場であり続けたい」と締めくくった。

東京ゲームショウにはSIEのゲームの試遊や写真撮影ができるブースを設けている。10月2日に国内で発売する「ゴースト・オブ・ヨウテイ」や26年に発売予定の「MARVEL Tōkon: Fighting Souls」など14作品をプレーできる。
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