東京に本社を置く自動車の生産設備の製造・販売を手がける会社は、中国からさまざまなレアアースを含む磁石を輸入して、工場内で自動車部品を運搬するレールなどの部品に活用しています。

しかし、会社によりますと、中国政府がレアアースの輸出規制の強化を発表した4月以降、発注しても納入の見通しが全く立たないものがあるほか、通常は注文から2か月程度で届くものが4か月かかったケースもあるということです。

「山信金属工業」の山田洋社長は「レアアースがないと成り立たない製品もあり、ほかへの替えがきかない。ホームページで状況を周知するとともに、取引先に対しては製品の仕様の変更や納期の延長などをお願いしている」と話していました。

JETRO=日本貿易振興機構によりますと、多くの企業から中国のレアアースを使った部品が入手しづらいといった相談が寄せられているということで、担当者は「幅広い産業で使われているため、今の状態が続くとさらに影響が拡大するおそれがある」と指摘しています。

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