関西電力は26日、石油火力の御坊発電所1・2号機(和歌山県)を2026年6月までに廃止すると発表した。3号機も将来的な廃止を含めて検討する。原発の再稼働や再生可能エネルギーの広がりを背景に、大手電力で石油火力発電を縮小する動きが広がっている。

 御坊発電所は1984年に運転開始。関電の電源ごとの供給比率は2015年度は石油が15%、原子力が1%だった。その後原発再稼働が進み、24年度には石油が1%未満、原子力が48%と逆転。御坊発電所1号機の稼働率は4%にとどまっている。すでに御坊以外の石油火力発電所の廃止は決まっている。

 全国で石油火力発電が縮小する背景には、燃料コストの高さや施設の老朽化もある。九州電力は26年3月までに豊前発電所2号機(福岡県)を廃止し、九電の石油発電はゼロになる見通し。

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