国税庁の民間給与実態調査によると、民間企業で働く人が2024年の1年間に得た平均給与は前年比3.9%増の477万5000円だった。増加は4年連続で、1997年の467万円を上回り、統計を始めた1949年以降で最高だった。人手不足による賃金見直しや、最低賃金の引き上げなどが押し上げ要因になっている。
女性は333.2万円(前年比5.5%増)で、男性の586.7万円(同3.2%増)より253.5万円も低く、依然として男女格差は埋まっていない。役員を除く正社員544.9万円と、パート・アルバイトを含む正社員以外206.3万円の差は338.6万円だった。
業種別では「電気・ガス・熱供給・水道」832万円が最も高く、「金融・保険」702万円、「情報通信」660万円が続いた。最も低かったのは「宿泊・飲食サービス」279万円。
正規・非正規、女性・男性の平均給与格差
正社員 | 544.9万円 |
正社員以外 | 206.3万円 |
女性 | 333.2万円 |
男性 | 586.7万円 |
出所 : 国税庁
【資料】
- 国税庁「民間給与実態統計調査」
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