ゼンインテリジェンスは360度カメラを活用して建設現場を遠隔で管理できるシステムを展開する

国内のスタートアップが9月22〜26日に発表した主な資金調達をまとめました。各社の資金調達に関する記事やこれまでの関連記事を取り上げます。

Arktus Therapeutics 6億6000万円

iPS細胞で膝軟骨を再生する技術を開発するArktus Therapeutics(アルクタスセラピューティクス、京都市)は、ベンチャーキャピタル(VC)の京都大学イノベーションキャピタルなどを引受先とする第三者割当増資で6億6000万円を調達したと発表しました。軟骨がすり減る変形性膝関節症の治療法の開発を進めます。

  • 京都大学発iPS細胞新興、膝関節症の治療研究で6億円調達 VCなどから

Nanofiber Quantum Technologies 20億円

量子コンピューター関連の技術を開発するNanofiber Quantum Technologies(ナノファイバー・クオンタム・テクノロジーズ=NanoQT、東京・新宿)は、米投資会社のフェニックス・ベンチャーパートナーズなどを引受先とする第三者割当増資で1400万ドル(約20億円)を調達しました。量子コンピューターの頭脳であるチップを光ファイバーの機器でつなぐ実証に資金を投じます。

  • NanoQT、20億円調達 量子コンピューター向け機器開発

Zen Intelligence 9億円

建設現場の遠隔管理システムを手がけるZen Intelligence(ゼンインテリジェンス、東京・中央)は、VCのZベンチャーキャピタルなどを引受先とする第三者割当増資で9億円を調達しました。人工知能(AI)を活用して現場監督業務を自動化するシステムの開発や人材採用に充てます。

  • 遠隔施工管理のゼンインテリジェンス、AIで現場監督自動化 9億円調達

bionto 6000万円

東北大学発バイオ系スタートアップのbionto(ビオント、仙台市)は、VCのパートナーズファンドなどからJ-KISS型新株予約権方式と融資で計6000万円を調達したと発表しました。製品開発などに充て、独自のイオン技術を用い、針を刺さずに薬剤を投与する「刺さない注射」の実用化を目指します。

  • 東北大学発バイオ新興、6000万円調達 「刺さない注射」実用化へ

xxxxnese 1億5000万円

越境電子商取引(EC)を手がけるxxxxnese(千葉市)は、オールアバウトなどから約1億5000万円を調達したと発表しました。中国国内での販路拡大や東南アジア圏への進出準備などに資金を投じます。

デジタル証券 3億円

フィンテックスタートアップのデジタル証券(東京・港)は、SBIホールディングス子会社や三菱商事などから3億円を調達したと発表しました。ブロックチェーン(分散型台帳)技術を使い、不動産などの資産に関する権利を電子的に発行する「デジタル証券」の組成から販売まで一貫して提供するサービスの構築を目指します。

  • デジタル証券、国内初の個人間売買サービス 現金化容易に

Tres Alchemix 6億5000万円

AI創薬を手がけるTres Alchemix(トレスアルケミクス、福岡市)は、VCのDNXベンチャーズなどを引受先とする第三者割当増資で約6億5000万円を調達したと発表しました。AIの予測モデルの開発や英国における研究所の新設に資金を投じます。

Green AI 1億2000万円

脱炭素計画策定システムを手がけるGreen AI(東京・千代田)は、スパークス・アセット・マネジメントが運営する未来創生3号ファンドなどからJ-KISS型新株予約権方式で1億2000万円を調達したと発表しました。プロダクト開発の強化や人材採用などに充てます。

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