金の延べ棒とコイン(ゲッティ=共同)

 地金大手の田中貴金属工業(東京)は29日、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万18円に設定した。節目の2万円を初めて超え、最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げで金利が付かない金の魅力が相対的に高まるとの思惑から、国際的な金相場が高値で推移しており、国内の販売価格も押し上げられた。

 外国為替市場で円安ドル高傾向が続いており、円換算した際の金の値段を押し上げた。年初の販売価格から3割超値上がりした。

 このところエストニアやポーランドといった北大西洋条約機構(NATO)加盟国でロシアによる軍事的挑発が相次いでいることも、安全資産とされる金の価格上昇を後押ししている。(共同)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。