業務システムのユニリタ傘下のユニ・トランド(東京・港)は、群馬県の自治体やバス会社などと協業し路線バスのデータ収集と分析の実証を10月から始める。地域交通でのデータ利活用を支援し、交通空白などの地域が抱える課題に対しエビデンス(根拠)に基づいた政策決定(EBPM)を後押しする。
実証実験は、国土交通省が定める交通空白を解消するための地域共創モデルの一環として実施する。群馬県のみなかみ町と片品村で2026年の2月まで実証する。ユニ・トランドがバスに計測機器を設置して、乗降客数や運行中のバスの位置などのデータを収集する。収集したデータは試験運用が終了後、群馬県の自治体や企業と活用方法を探る。
スキー場観光アプリを手掛けるユキヤマ(神戸市)とも連携する。実証に参加する群馬のみなかみ町や片品村はスキー場が点在しており、観光交通の実態も分析する。スキー場を訪れた客へアンケートを行い、利用実態や利用者が持つ交通へのニーズについてデータを収集する。
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