電子情報技術産業協会(JEITA)は30日、7月の電子部品出荷額が前年同月比で1%増の4045億円だったと発表した。2カ月連続でプラスだった。ロボットなどの産業機器向けでは回復がみられるが、自動車やスマートフォンなど向けの需要は前年同月比並みで推移した。

品目別ではコンデンサーが8%増えて1488億円だった。コンデンサーは電子回路内で電圧を制御する役割を担う。スマホや車載機器のほか、データセンターのサーバーなどにも複数搭載される。スマホの新モデル向けの納入などもあり、高性能な部品の引き合いは強まっている。接続部品のコネクターは3%減の573億円だった。
地域別の出荷額では、米州向けの出荷が3%増の444億円だった。欧州、中国向けの出荷額はいずれも1%減でそれぞれ389億円、1402億円だった。
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