羽田空港を行き交うANAとJALの機体

ANAホールディングス(HD)と日本航空(JAL)は19日、2025年度冬期(25年10月26日〜26年3月28日)の運航ダイヤを発表した。両社とも収益環境が厳しい国内線で減便や運休を進める。全日本空輸(ANA)は羽田ー小松を1日4便から2便に減らし、JALも福岡ー仙台などを運休する。訪日需要が旺盛な国際線は、成田発着便中心に両社とも増便する。

ANAの羽田ー小松は北陸新幹線が24年に敦賀(福井県敦賀市)まで延伸した影響もあり、減便を決めた。ANAは伊丹ー福岡、伊丹ー新潟も1日1便ずつ減らす。需要が根強い羽田ー札幌、羽田ー福岡は逆に1日1便ずつ増やす。

JALも国内線を見直す。福岡ー花巻や福岡ー仙台の自社路線は運休し、提携するフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の運航便を共同運航(コードシェア)する形にする。一方、羽田ー新千歳は26年1〜2月に1日1便増やす。

ANAは成田ー香港と成田―パースを毎日運航にする。香港便は従来より週3便多くし、パース便は25年12月から週4便追加する。運航便数全体では24年度冬と比べ6%増やす。JALも成田ーメルボルンを週4便増やして毎日運航にする。傘下の日本トランスオーシャン航空(那覇市)は26年2月、那覇ー台北に初の定期航路を設ける。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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