フォーエバー21の期間限定店(東京都渋谷区)

米アパレルブランド「フォーエバー21」が日本での事業を2026年2月までに終了する。日本での店舗運営や商品展開を23年から手掛けるアンドエスティHD(旧アダストリア)が30日、明らかにした。フォーエバー21は19年に日本から撤退した経緯があり、3度目の撤退となる。

フォーエバー21は00年に婦人服の三愛グループと組んで進出したが撤退、09年に日本法人を設立して再進出した経緯がある。流行に合わせた商品を低価格で販売するファストファッションのブームをけん引し、一時は国内で約20店を構えた。ネット通販の台頭や消費者の嗜好の変化で販売が伸び悩み、19年に米本社が経営破綻し、日本からも撤退した。25年には米国の運営会社が再び経営破綻した。

フォーエバー21のブランドを保有する投資ファンドと伊藤忠商事が22年に日本市場の販売権を取得し、アンドエスティHDが23年から事業を手掛けていた。アンドエスティHDは撤退の理由について「収益化が難しいと判断した」とした。26年2月期の業績への影響は軽微という。

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